見違えるような表情!傷心の家無きわん公と心の交流
誠に遺憾だが現代でも親に見捨てられる子どもは存在する。そして、子どもは心に深い傷を負ってしまう。人を信じられず、警戒心の強い傾向が現れるそうだ。しかし、それは家族の一員である愛玩動物とて何も変わらないことを決して忘れてはいけない。
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2018年7月11日:用字用語の整理。
野良犬が上げる悲痛な叫び
1匹のジャーマンシェパードドッグ*1が数日前から車と壁の間に引きこもってしまい、人間との交流をこばんでいるようだ。女性がわん公を外側におびき出そうと餌を差し出すが、奥に引っ込んで、わななき鳴いている。どうやら信頼していた人間に裏切られた不信感から精神的に相当傷ついているらしい。
その後動物病院に連れられ、目やにを取って全身を奇麗に洗ってもらうと、ようやくリラックス*2できたようだ。疑心暗鬼のまなざしが安堵(あんど)の表情に変わった瞬間でもあった。
病院に入ってから2週間後に新たな引き取り手が現れる。保護した女性にとってはうれしさと寂しさの入り交じった気持ちだったのではないだろうか。広い庭と兄弟がいる環境で、走り回るわん公の姿には発見当時の悲愴感が漂っていなかった。
日本で野良犬が減っている理由
近年日本国内で野良犬を滅多に見ないと思わないだろうか。野良犬の個数を定点観測したデータ*3が見当たらないので、実数は分からない。ただし、環境省が公表した資料によると、2016年に全国の保健所で収容された犬は4万1175件で、10年前と比べて10万件以上減少している。
最大の原因は保健所による取り組みだ。10年ほど前から保健所の職員が飼い主のいない捨て犬を積極的に収容するようにしたのが、野良犬同士の交配に歯止めをかけ、絶対数の減少に寄与している。
二つ目の理由は室外で犬を飼う家庭が減ったことだ。室外で飼うのが珍しくなかった時代は雷の音や周辺からの食べ物の匂いなどをきっかけに犬の家出が頻繁に起きていた。そして、自宅に戻れなくなった犬が野良犬となってしまったのだ。しかし、最近では室内で飼うのが一般的なため、行方不明から野良犬になってしまう例も激減している。
ただし、現在でも保健所で殺処分される野良犬が多数いるのを覚えておきたい。本動画のように心の広い飼い主に出会えるとは限らないからだ。勝手な人間の都合で家族と離れ離れになってしまう犬を増やしてはいけない。だから、犬と一緒に生活するのを決心したのなら、「一つの命」に対する重い責任を肝に銘じたい。
警戒心から垂れ下がっていたわん公の尻尾だったが、保護されてからは空の方を向いていた。わん公の心に晴天が続くことを願っている。
(出典:YouTube)
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