人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

まんまと術中に陥るわん公と悪さが好きなこわもての飼い主

飼い主の腕の隙間から顔をのぞかすブルドッグ犬

飼い主に有りっ丈の愛情を表現してくれる愛犬。その愛くるしさときたら筆舌に尽くし難い。そんな家族の一員だからこそ、ついつい増長してしまい、からかってしまいたくなるもの。そして、滑稽な行動にも癒やされ、愛犬との距離はさらに縮まっていくはずだ。

おもちゃを使ってわん公をからかう飼い主

片肘を突いて画面いっぱいに収まっている飼い主の男性。頭をそり上げて顎ひげを蓄え、タトゥー*1を入れているいでたち。人通りの少ない夜道ではあまり出くわしたくない風袋であることは間違いない。ところが、いかつい見た目に反し、いたずら好きでちゃめっ気たっぷりの人物らしい。

男性が左手に持っているのはふにゃふにゃのおもちゃ。ぐっと握ると「ぴいぴい」と高音がする。背面にいた愛犬のブルドッグ*2が強引に奪い取ろうと、男性の腕の隙間から頭を突っ込んでくる。わん公は「はあはあ」と息切れしたり、うなり声を上げたりしながらも、必死になっておもちゃを捕まえようとしている。ただし、隙間から入るのは頭だけで、胴体は大き過ぎて通れず、おもちゃまで届かない。

このやり取りが男性の「笑いのつぼ」に相当はまったらしい。おもちゃで音を出し、わん公が突入してくる。この一連の流れがひたすら繰り返されるだけだが、男性の思惑通りに物の見事に引っ掛かり、むきになっているわん公が愉快だ。

目を凝らすと男性の左胸にはブルドッグのタトゥーが彫られている。「二人」はきっと固いきずなで結ばれているのだろう。

愛犬をからかうときの注意

じっと見詰めるイングリッシュ・ブルドッグ犬

愛犬家なら愛犬の怒った顔にすら親近感を抱くかもしれない。しかし、こちらが遊び半分のつもりでしていることでも、愛犬から愛想を尽かされてしまう場合もあるから注意が必要だ。

つまり、とにもかくにも「犬の立場で考える」から逸脱しないことが肝要だ。たとえ愛玩動物であっても自らに危害を加えたり、不快感ばかりを募らせたりする相手からは距離を置くのが当然だ。

動画の最後で男性はわん公におもちゃを与えている。こうすることでわん公の達成感は満たされたはずだ。そして、腹立たしいおもちゃを破壊しようと首を猛烈に振っていたに違いない。それはストレス*3解消にもつながるだろう。わん公への何気ない男性の愛情が感じ取れる一幕であった。

あと、ぱっと見だけで人間も犬も判断してはいけないようだ。

(出典:YouTube

*1:【tattoo】入れ墨。刺青。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【bulldog】イヌの一品種。イギリスで雄牛(ブル)との格闘犬として作出。毛色はふつう茶、腹側は白い。肩高約40センチメートル。頭は大きく、口は幅広く、独特のしゃくれた顔をしている。四肢は筋骨たくましく、耳は小さく尾も短い。現在は愛玩用。ブルドック。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【stress】種々の外部刺激が負担として働くとき、心身に生じる機能変化。ストレスの原因となる要素(ストレッサー)は寒暑・騒音・化学物質など物理化学的なもの、飢餓・感染・過労・睡眠不足など生物学的なもの、精神緊張・不安・恐怖・興奮など社会的なものなど多様である。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)