混乱状態に陥った飼い主?即座に察知する理知的な介助犬!
われわれの日常生活において、犬の役割は日々範囲を広げている。犬が持つ圧倒的な嗅覚のみならず、注意力や忠誠心などの特長を生かし、人間の生活を快適にするための試行がなされている。本動画に登場する名犬とトレーナーの逸話もその一つに数えられる。
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要介護者のわずかな変化も見逃さない
本動画で紹介されているのは介助犬のトレーナー*1と介助犬による試験の様子だ。ここで介助犬に課せられているのは要介護者役のトレーナーの女性にふりかかった異変にいち早く気付けるかどうかだ。
平常の鼓動を刻んでいるかは当然のこと。加えて、体温や息遣いなどから要介護者の身に迫る「パニック*2」を認知する。そして、顔をくっつけたり、体をこすり合せたりして要介護者に警鐘を鳴らす。
介助犬が要介護者役のトレーナーから漏れたため息に反応してパニックを察知したのだろうか。いずれにせよ、微々たる要介護者の「負の要因」にもすかさず反応し、悪化しないように懸命の処置を施した介助犬に及第点が与えられるはずだ。
活躍の幅を広げる介助犬
介助犬とは手や足に障害のある方の手足となり、日常生活を支える大切かつ責任重大な任務を行っている。日本介助犬協会のホームページ*3によると、介助犬は飼い主に代わって以下の動作を行っている。
- 落ちた物を拾う
- 指示した物を持ってくる
- 緊急連絡手段を確保する
- ドアの開け閉めを行う
- 衣類の脱衣補助を行う
- 車椅子を牽引する
- 起立や歩行介助を行う
- 荷物を運ぶ
介助犬は飼い主の不自由さの一部を解消し、円滑に行えるように努めている。加えて、介助犬が飼い主の行動を支援することによって、外出する抵抗感を軽減できるため、飼い主の精神面での波及効果を生み出す欠かせない存在となりつつある。
しかし、介助犬が世間一般に普及するには難関が立ちはだかるのも事実。それは介助犬の育成に1頭当たり約250万円の費用がかかるとされているからだ。日本介助犬協会では寄付を募っているものの、いまだ介助犬を巡る需要と供給の均衡は取れていないといえる。だから、介助犬が人間の介護に取って代わるのは先の話になりそうだ。
いずれにせよ、一番大切なのは要介護者だけでなく、介護者や退役した介助犬の「幸せ」を無視しない環境整備であるはずだ。
(出典:YouTube)
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