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とがめて問いただす飼い主!知らんぷりで押し通すわん公?

とぼけてそっぽを向くシベリアンハスキー犬

家族にとって愛犬はかけがえのない存在。だからこそ有り余る愛情を注ぐ。しかし、動物だから人間と同じように過ちを犯す。やらかしてしまった愛犬に対して、愛のむちをどのように与えるのだろうか。人間社会にも合致する「やりとり」に注目だ。

階段の前で愛犬を詰問する飼い主

飼い主が階段をしっかりと指さし、責めて問いただしている。相手は重要参考人*1である愛犬のシベリアンハスキー*2だ。追及の手を緩めない飼い主に対して、わん公はばつが悪そうにひれ伏したり、視線をそらしてそっぽを向いたりしている。とにかく重苦しい雰囲気をなんとか取り繕おうと必死だ。自らに不都合があると目を合わせないのは犬も人間も共通なのかもしれない。

階段の端っこが接写されて犯行の手口が明らかになる。どうやらわん公が2カ所にかじり付き、ぼろぼろにしてしまったようだ。密室空間での出来事だったから、犯人の目星を付けるのは容易だ。飼い主が再び尋問を開始しようとしたが、わん公は犯行現場からとんずらを決め込むつもりだ。

このわん公もしぶといもので、非を認めようとはしない。飼い主は愛犬を「完落ち*3」させることはできず、取り調べという名の「飼い主と愛犬の攻防」は終わった。

犬が反省しているときの行動

浮かない表情のシベリアンハスキー犬

ヒューマンエラー*4はどれだけ優秀な人間でも必ず起き得るものだ。ただし、その誤りや失敗を反省せずに繰り返すか、糧として成長につなげるかは本人次第となってくる。

それは犬にも当てはまるはずだ。ただし、飼い主が正しく間違いを伝えてあげないと正誤を理解できず、混乱を招いてしまう。また、自らの感情の起伏に任せて愛犬に八つ当たりするなど信頼を失墜させる行為は言語道断だ。なぜなら、飼い主と愛犬の主従関係をしっかり構築していかないと聞く耳を持たないからだ。

愛犬が悪さをしでかして叱り付けると、うなり声を上げて牙をむいたり、走って逃げ出したりしたなら、上下関係を教えることから始めた方が賢明だ。愛犬が飼い主を同格以下と序列付けしている可能性が高いからだ。

反省している犬の行動一覧

  1. あおむけになる
  2. あくびをする
  3. こうべを垂れる
  4. 舌をぺろぺろ出す
  5. まばたきが増える
  6. 目線をそらす

反省していない犬の行動一覧

  1. うなり声を上げる
  2. 牙をむく
  3. 狭い場所に隠れる
  4. 走って逃げ出す

動物研究家でもあるムツゴロウさんこと畑正憲氏は子犬の「かみ癖」を直すため、かまれた痛みを教えるべくかみ返していた。少々行き過ぎた感もあるのだが、このような愛情の積み重ねによって名犬は育つのだろう。

「よしよし」と歓喜しながら犬も顔を背けるほどにキス*5していたのには驚かされたが。

(出典:YouTube

*1:犯罪捜査のため捜査機関により取り調べられる者のうち、被疑者以外の者。被害者・目撃者など。また、嫌疑がはっきりしない被疑者を重要参考人ということがある。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【Siberian husky】イヌの一品種。体高約50~60センチメートル。背中は黒や茶褐色で、顔・腹は白色のものが多い。体型・風貌はオオカミに似る。シベリアやカナダのツンドラ地帯が原産地。持久力に優れ、そり犬に適し、また愛玩用。単にハスキーとも。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:警察用語で,容疑者が容疑を完全に自供すること。〔自供することを「落ちる」ということから〕/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:【human error】人間が犯す誤りや失敗。機械やシステムの事故の原因が,人間のミスによる場合をいう。人的エラー。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:【kiss】(キッスとも)接吻(せっぷん)。口づけ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)