人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

現代版ベスト・キッドがニューヨークの町中で大暴れ!

消火栓を後ろ蹴りで破壊する男性

誰もがけんかを目撃したことはあるはずだ。当事者になっても決して手を出さず、穏便に済ませたい。しかし、身内や自らに危害が加えられるなら話は別だ。武力行使も視野に入れざるを得ない。ただし、人を見た目で判断すると痛い目に遭うから油断禁物だ。

貧弱そうな男性が空手の名人?

冒頭に「Karate Prank*1 NYC*2」とあるように、この動画はニューヨーク*3の街路を舞台にした空手ねたのどっきりである。よそ見をしてベーグル*4を食べながら歩いていた男性がヤンキー*5風の男性と肩をぶつけるところから始まる。

かもが来たとばかりに因縁をつけたヤンキーはいきり立って一触即発の状態だ。しかし、このヤンキーの読みが甘かったのは見るからに大人しそうな男性が一騎当千*6のつわものだった点だ。その腕前は前蹴り一つで街頭をぽっきり折ってしまうほど。

傍らから衝撃の光景を目の当たりにし、仰天する通行人たち。男性の神業の披露はまだまだ終わらない。手刀でバイクを真っ二つにすると、消火栓にも後ろ蹴りを加えて破壊してしまう。

「ベスト・キッド」は格闘ものの王道

香港にあるブルース・リー像

ぱっと見では弱そうな男性が武道を身に付けて悪党の一味をやっつける。これは格闘ものの鉄板といっても過言ではない。1980年代に米国で流行した映画「ベスト・キッド」はまさに寸分たがわず正統な道を行く物語だ。

悪餓鬼たちにいじめられていた主人公のダニエル少年は空手の達人ミヤギから技を学ぶ。そして、苦しい稽古にも耐え忍び、腕を上げて果たし合いに勝利するのだ。往年の香港映画好きにはたまらない内容で、ジャッキー・チェン氏やサモ・ハン・キンポー氏が思い浮かんだに違いない。

上記の「コブラ会」は「ベスト・キッド」の続編に当たる。「コブラ会」も当時の映画に出てくる敵役の道場名が由来になっている。筋書きは不明だが前述の香港映画の「二傑」に加えてユン・ピョウ氏も出演するなら、内容を度外視して見てしまうファンも多いはず。

いずれにせよ、ごたごたに巻き込まれたとしても、常にけんか両成敗*7を頭に入れておけば、相手にも譲歩できるはずだ。

しかし、傲慢(ごうまん)無礼を極めていれば、まさに「パンチのきいた」物語の結末が待っているからご用心。

(出典:YouTube

*1:(悪気のない)いたずら; からかい, 悪ふざけ/出典:ウィズダム英和辞典 第三版(三省堂 2013年)

*2:New York City./出典:ウィズダム英和辞典 第三版(三省堂 2013年)

*3:【New York・紐育】ニューヨーク州の都市。ハドソン河口に位置する世界屈指の大都市。また、世界経済上の大中心地で、エンパイア‐ステート‐ビルディング・国連本部など多くの高層建築(摩天楼)がそびえる。オランダ人の入植が起源。人口855万(2015)。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:【bagel】リング状にした生地をゆでてから焼いた固めのパン。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:【Yankee】日本で、不良少年・少女をいう俗語。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:一騎で千人の敵を相手にするほど強い意非常に勇ましく強いこと。/出典:故事ことわざ・慣用句 第二版(三省堂 2010年)

*7:【喧嘩両成敗】喧嘩した者は、その理非にかかわらず、双方ともに処罰すること。戦国時代に法制化され、江戸時代に法的には廃止されたが考え方は残った。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)