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猫が食べるのは全部?床に置かれた生肉とゆでた肉!

ゆでた牛肉の匂いを嗅ぐ猫

なんでもかんでも好物の人間はいないはずだ。実際に食べるか食べないは抜きにして、好き嫌いは少なからずあるもの。最近では食生活における偏食が問題視されることも多い。それでは、猫も好きな食べ物をえり好みするのだろうか。この動画を見れば一目瞭然だ。

猫が選ぶのはどっちのお肉?

猫の目前には生の牛肉とゆでた牛肉が交互に並べられている。猫がどのように肉を食べていくかを観察する取り組みだ。

猫がまず匂いを嗅いだのは一番手前のゆでた肉だ。しかし、間もなく隣にあった生肉をぺろっと口にした。そして、ほんの少しだけそしゃくして、あっという間に胃袋に流し込んでいる。

さらに、並べられている中から生肉だけを選んでぱくぱくと食べる。ゆでた肉の方は一瞬だけ匂いを嗅ぐものの、全く眼中にない様子だ。

そうこうしているうちに、猫が全ての生肉を平らげてしまう。まだ空腹が満たされないのだろうか。ついにゆでた肉にも関心の目を向け、1個を口にくわえたかと思えば、すぐさま吐き出してしまった。

結局ゆでた肉を口にすることなく、その場から退散してしまった。生肉が好物なのか、ゆで肉が苦手なのかは定かではない。確実なのはお気に入りしか食べたがらない猫であることだ。

生肉を食らう姿はどこか虎*1をほうふつさせる。元々は肉食の猫が持つ「本能」が導いた結果といったところだろうか。

生食を食べる習性

手でつかんで何かを食べる猫

生の食べ物の代表格が寿司ではないだろうか。今や世界中で大人気の日本食の一つだ。とある国では寿司を食すことで、それなりの収入と健康への配慮を暗に匂わせることができるらしい。また、脂肪も炭水化物も少量で、滅多に食べられない生魚をおいしく味わえるのが魅力的に映るようだ。

しかし、世界にはまだまだ生の食べ物に抵抗を持つ人が大勢いる。日本と距離が近く、生活習慣の類似点もいくつも見られる台湾*2でも、ご年配の方を中心に生食が嫌えんされる傾向にある。もちろんアレルギー*3に起因する場合もあるだろうが、これまでの食習慣を劇的に変わるのに抵抗があるのも理解できる。

猫にだって人間と同様に、食べ物の好悪があって当然だろう。それは柴犬*4が魚を好んで食すように、原産国の地理や風俗習慣にも多かれ少なかれ左右されているはずだ。

ちなみに、好物にたたりなし*5は本当だろうか。健康診断の結果は首を横に振っているのだが。

(出典:YouTube

*1:【虎】(タイ語系南方語起源か)ネコ科の哺乳類。アジア特産。頭胴長2メートル、尾長90センチメートルに達する。雌は雄より小形。黄色の地に黒の横縞をもつ。シベリアからアジア東北部、東南アジア、インドなどの森林に生息。毛皮用に乱獲され、現在では各地で保護されている。多くは単独で森林・水辺にすみ、昼間は洞穴などに潜み、主に夕方から活動する。泳ぎも巧みで獣や鳥を捕食。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:(Taiwan)中国福建省と台湾海峡をへだてて東方にある島。台湾本島・澎湖列島および他の付属島から成る。総面積3万6000平方キロメートル。明末・清初、鄭成功がオランダ植民者を追い出して中国領となったが、日清戦争の結果1895年日本の植民地となり、1945年日本の敗戦によって中国に復帰し、49年国民党政権がここに移った。60年代以降、経済発展が著しい。人口2267万3千(2010)。フォルモサ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【Allergie(ドイツ)】抗原として働く物質の注射・摂取により抗体を生じ、抗原抗体反応をおこす結果、抗原となった物質に対する生体の反応が変わる現象。広義には免疫すなわち抗原の害作用への抵抗の増大も含まれるが、狭義には反応の変化の結果傷害的な過敏症状を呈するものをいい、アナフィラキシー型・細胞傷害型・免疫複合体型などの5型に分かれる。1906年オーストリアの小児科医ピルケ(C. Pirquet1874~1929)の命名。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:日本犬の一品種。小形・短毛で耳は立ち、巻き尾。毛色は多く赤褐色。本来はウサギなどの狩猟犬。天然記念物。しばけん。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:好きなものはいくら食べても害にならない。得食(えじき)に毒なし。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)