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米国の警官たちが署内を舞台に大暴れ?口ぱく合戦を披露!

音楽に合わせて口ぱくをする米国のノーフォーク警察署の警官たち

米国の警察官といえば、いかつくて怖い先入観ではないだろうか。確かに拳銃大国の米国では見た目の威圧感による抑止力も不可欠なのかもしれない。しかし、激務に耐える彼らの中にも陽気な芸達者が大勢いるのを覚えておいた方が良さそうだ。

警官たちが「アップタウン・ファンク」に合わせて

マーク・ ロンソン氏の名曲「アップタウン・ファンク」とともに登場するのは米国*1・ヴァージニア*2州のノーフォーク*3警察署の警察官たち。

つかの間の休憩なのだろうか。気分が高揚した様子で署内の廊下を練り歩き、幾つもの部屋を通り抜けていく。一風変わっているのは白バイ隊員たちだ。彼らだけは我が道を行きたいのか、音楽に合わせてステップ*4を踏んだり、バイク*5を磨いたりしない。

最後には隣接する消防署の隊員たちまでもが動画に参加している。そんな大規模な動画は終始朗らかな雰囲気で成功を収めた。

「リップシンクバトル」は米国の人気番組

音符が集まってできた唇

米国で大人気のテレビ番組の一つに、「リップシンクバトル」と呼ばれる番組がある。「リップシンク」とは口ぱく*6を意味する言葉である。この番組では毎回2組の有名人がゲスト*7として登場し、ミュージシャン*8に成り切って口ぱくでパフォーマンス*9を競う。

パフォーマンスの内容は忠実に元のミュージシャンを再現したものから笑いに昇華させたものまで多種多様。中でも番組の開始当初に登場したアン・ハザウェイ氏はマイリー・サイラス氏のヒット曲*10「レッキング・ボール」のPV*11を完璧にまねたような口ぱくで、観客から拍手喝采を浴びた。彼女が出演していた時期は「リップシンクバトル」が放映開始したばかりだったため、視聴者の反応いかんで番組の早期打ち切りもあり得た。それだけに、彼女の功績には制作側も大満足だったに違いない。

一方、日本で有名人たちがパフォーマンスを競う番組として有名なのは「歌まね番組」だ。コージー冨田氏や原口あきまさ氏などの物まね芸人たちに混じり、プロ*12の歌手や俳優たちが本人とそっくりを目指して演じているのも興味深い。口ぱくで表面のみを似せる米国の番組と歌まで如実に複製する日本の番組。どちらにも独自の面白みがあり、破顔一笑してしまうこと請け合いである。

ちなみに、沈酔して路傍に寝たおっさんの物まねはすべきでなさそうだ。

(出典:YouTube

*1:(The United States of America)北アメリカ大陸中央部を占める連邦共和国。本土にアラスカ・ハワイの2州を加えた50の州と一つの特別区(コロンビア特別区)から成る。面積985万7000平方キロメートル。人口3億874万6千(2010)。首都ワシントン。住民はアングロ‐サクソンをはじめヨーロッパ系を主とするが、アフリカ系(黒人)が人口の12.8パーセント、ヒスパニック系が14.1パーセント(2004)を占め、先住民はわずか。かつてイギリスの植民地で、1776年独立宣言によって東部13州が成立、83年各国が承認、以後領土を拡大すると共に急速な経済発展を遂げた。1861年南北戦争が発生したが、戦後は中央集権を強化、20世紀両度の世界大戦を通じて、政治・経済上世界最大の国家となった。アメリカ合衆国。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【Virginia】アメリカ合衆国東部の州。独立13州の一つ。イギリスによるアメリカ大陸最初の恒久的入植地が起源。州都リッチモンド。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【Norfolk】アメリカ合衆国,バージニア州の大西洋に通ずるチェサピーク湾口に位置する港湾都市。軍港。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*4:【step】足どり。歩調。足の踏出し。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:【motorbike(アメリカ)】オートバイ。原動機付き自転車。バイク。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:(「ぱく」は「ぱくぱく」の略)録音した歌に合わせ、発声せず歌っているかのように口を動かすこと。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*7:【guest】ゲスト‐メンバーの略。正規の成員でなく、臨時に出席する人。客員。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*8:【musician】(ジャズ・ロックなどの)演奏家。音楽家。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*9:【performance】既成芸術の枠からはずれた、身体的動作(演技・舞踊)・音響などによって行う芸術表現。一回的・偶然的手法で、多くは視覚・聴覚・運動感覚などに多面的に働きかける。ハプニングなども含み、1970年代末から一般化。パフォーマンス‐アート。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*10:【ヒット曲】広く人気を博してはやった曲・歌。流行している曲。ヒット‐ソング。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*11:〔和製語 promotion+video〕ポップスの新曲などを売り出すために製作される宣伝用ビデオ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*12:【professional】専門家。職業としてそれを行う人。プロフェッショナル。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)