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硬派かつスーツの似合うアバルト 595の誉れを再考する

町中に停車している斜め後ろから見た灰色のアバルト 595 コンペティツィオーネ

2007年に完全復活したアバルトは同年に復活を果たしたフィアット・500を格好の素材とし、新たな発展を遂げてきた。アバルト595について、車種構成やカルロ・アバルト氏の価値観などを交え、雑多にご紹介してみたい。

現行アバルトの国内向け車種構成

アバルト 595 コンペティツィオーネの運転席

2007年の現行フィアット・500発表された。そして、同年に愛好家が待ち焦がれたアバルト社がフィアット傘下で完全復活を果たした。サソリのエンブレム*1に、強烈な動力性能を持つ小型車だ。そんなアバルトは現行フィアット・500の兄弟分として展開されてきた。

2009年から日本にも導入が開始されたフィアット・500をベース*2とするアバルト 500、アバルト 595、アバルト 695であった。最近では2017年2月の小変更時に車名変更が行われ、アバルト 500がアバルト 595となった。2017年末頃には公道を走ることができるレーシングカー*3、アバルト 695 ビポストが日本国内での販売を終了している。

よって、現行モデル*4として新車販売されているのは、以下の4種類のアバルト 595となっている。

  1. アバルト 595
  2. アバルト 595 ツーリズモ
  3. アバルト 595C ツーリズモ
  4. アバルト 595 コンペティツィオーネ

名称からも推測できるように航続性能を強化したのがツーリズモであるが、2018年4月7日には同グレード*5初の5MT*6仕様が限定車として発売された。

1・4L*7の4気筒DOHC*816V*9インタークーラー*10付きターボ*11エンジンと、それに見合ったしっかりとした足回りを搭載するアバルト 595シリーズ*12である。その走りの楽しさは各方面で絶賛されている通り、現代ホットハッチことスポーツ*13コンパクト*14の格別の1台だ。

以前は国産車でもトヨタ・スターレット GTターボ、日産・マーチ スーパーターボ、スズキ・カルタスGTi、ダイハツ・シャレードGTtiなど、ホットハッチを手軽な価格で購入できた。今では辛うじてスズキ・スイフトスポーツがあるのが救われる。

別途国内向けに販売されるアバルトにはマツダ・ロードスターと共通のシャシー*15を持つアバルト 124 スパイダーもあるが、ここではアバルト 595に的を絞って話を進めていこう。

創始者カルロ・アバルト氏とアバルトの特色

車の前で腰掛けるカルロ・アバルト氏

「アバルト」を所有しようと考えるとき、その名声をおぼろに捉えているだけではもったいない。ここで「Abarth & C.」の創始者であるアバルト氏に関する概要をお伝えしよう。

アバルトの名称には特別感が漂っている。事実現行のアバルト 595は内装・外装にも十二分過ぎるほどの演出が加えられている。しかし、こういった演出は創始者が得意としたところでもあり、しっかりと遺志が継がれているように感じる。

カール・アバルト氏はオーストリア*16の技術畑出身のレーサー*17であり、後にAbarth & C.創始者になった。初代ヌォーヴァ 500設計者として有名なダンテ・ジアコーサ氏より3年遅れの1908年生まれで、1979年に他界された。なお、同氏は途中でイタリア*18の国籍取得をしているため、イタリア語読みであるカルロ・アバルトへと変名している。

アバルト氏は17~19歳まで、イタリアの車体架装会社でオートバイ*19と自転車のシャシーデザイン*20を担当していた。その後オーストリアへ戻り、技術者として働きながらオートバイレースに参戦している。そして、レース中の事故に遭い、イタリアの国籍取得を経て大東亜戦争の時代を迎えた。

1949年にアバルト氏は自らAbarth & C.を設立するに至った。レーサーとしての生命は既に自身2度目のレース中の事故により絶たれていたが、技術力を商才に生かす方向で才幹を発揮した。アバルトは市販車向けにサイレンサー*21をキット*22化し、「マルミッタ・アバルト」として販売したことに独創性が認められ、「アバルト・スタイル」と称されるようになった。

初期のものは排気効率を上げるため、直管とグラスファイバー*23を組み合わせて製作された。主要な新聞への広告から革新的で消費者を引き付ける売り文句。そして、製品にもクロームメッキ・プレートを施し、差別化を前面に押し出す商才にもたけていた。1962年にはわずか375人の従業員にもかかわらず、25万7000本のサイレンサーを出荷し、内65%が輸出向けだったそうだ。

アバルト氏はレース活動を自身の主軸に置いた。1957年にイタリア・モンツァ・サーキットにおいて、フィアット・アバルト 750を用いて24時間耐久で優勝した他に、1960年代にかけて数々の伝説を残した。

アバルト 750といえば、1955年に発売されたフィアット・600をベースに製作されたものだ。設計者ダンテ・ジアコーサ氏が満を持して世に放った車種である。いち早くアバルト氏が素性の良さを見抜き、レースカーに改造した形となる。この車種は「フィアット・アバルト 750 デリヴァツィオーネ」と命名され、先のマルミッタ・アバルトに加え、エンジンヘッド回り、クランクシャフト*24、ウェーバー製大径キャブレター*25をコンプリート*26キットとして発売した。同車とは思えないほど飛躍的に動力性能が向上し、高評価を得た。

ところが、Abarth & C.は次第にレースにかかる費用で切迫し、労働闘争問題も起こった。そのため、1971年に親密だったフィアット社に買収される。アバルト氏が最後に携わった1973年発売のアウトビアンキ・A112アバルトは日本でも数多くの愛好家を生んだ。

硬派ながらスーツの似合うチューニングカー

斜め前方から見たツートーンカラーのフィアット・アバルト 750 デリヴァツィオーネ

アバルトはレース畑出身のブランド*27とはいえど、アバルト氏の市場開拓手法などから判断すると、自身の製品に付加価値を付けて周知させたのが垣間見える。現行のアバルト 595も同様であり、廉価版のアバルト 595においても、ステアリング*28にコントロール*29機能の付いたオーディオ*30やスポーツシート*31&ペダル*32が備えられ、外観もスポイラー*33類が標準装備されている。

アバルト 595はフィアット・500のチューニングカーともいえる存在であり、購入後に素人が改造できる余地は残されていない。購入すれば即刻スポーツ走行もでき、快適装備も付属している。つまり、「そのまま乗る」仕様なのである。

もちろん価格は標準車より高く、フィアット・500が199万8000円~284万1000円のところ、アバルト 595は299万2000円~388万8000円となる。先述のフィアット・アバルト 750 デリヴァツィオーネも標準車の1・5倍くらいの価格だったようだ。現行アバルト 595は動力性能の格段の向上を得ながらも価格が1・3~1・4倍に抑えられているのは良心的だ。

ただし、1・0Lクラス*34の車種として比較したなら、フィアット・500も概して高めの値段設定だ。スズキ・スイフトを引き合いに出すと、標準車が134万4000円~203万8000円だ。そして、スイフトスポーツは183万6000円~208万1000円である。

純然と走りを楽しむ向きにはスイフトスポーツ。そして、「スーツ*35が似合う付加価値が欲しいならアバルト 595」が正しい答えではないだろうか。

ちなみに、アバルト 595およびアバルト 595 コンペティツィオーネの5MT車では右ハンドル*36・左ハンドルを選択できる。「イタリアにちなんで左ハンドル」と行きたいところだが、個人的には圧倒的に右ハンドルをお勧めしたい。

その格差は幅員の狭い山岳路で歴然として表れる。幅の狭い曲がりくねった道では迅速に先方を見通せるかが、安全に走らせる上での鍵となる。中央線のないような狭い道でも、対向車が来たらすぐさま対処できるよう、左寄りで走らせるのが確立された手法だ。右ハンドル車は道路の真ん中付近にドライバー*37が座るため、見通しが良くなる。しかし、左ハンドルだと道路の隅っこにドライバーが座るので、一瞬の見通しの遅れが命取りとなりかねない。イタリア車でも古いレースカーでは右ハンドル仕様なのだ。だから、そこにアバルト 595の右ハンドルを選ぶ根拠も見つけられよう。

まとめ

カルロ・アバルト氏と夫人のアンネリーゼ・アバルト氏 -

アバルト氏は1971年に自社をフィアットに売却した後も、しばらくCEO*38として取り仕切ったそうだ。晩年は生まれ故郷であるオーストリアに帰国し、余生を過ごした。そして、死去する6週間前に3度目の結婚をしている。最後の夫人となったアンネリーゼ・アバルト氏は、アバルト氏の遺志を後世に伝えるため「カルロ・アバルト・ファウンデーション」を設立した他、2010年にはアバルト氏の伝記も出版している。

アバルト氏は自動車会社設立を目指したようであるが、結果的にチューニング*39メーカー*40としての印象を色濃く残すこととなった。アバルト 595は走りに豪華装備の付加価値を付けた「ロードゴーイング・ホットハッチ」であり、快適な走行を実現しつつ、操るものの胸を躍らせてくれる車種だ。

過去にも現在にも、1・0Lクラスでここまで風格を備えた国産ホットハッチはなかっただけに、アバルト 595は今も日本での独自性を強く放っているといえるだろう。スイフトスポーツのような気軽さと自身で改造していく楽しさには乏しいアバルト 595である。それ故に、売れ筋が最上級グレードのアバルト 595 コンペティツィオーネとなっているのだ。アバルト氏が創出した「キット化」もしくは「コンプリートカー」の現在の姿がここにある。

アバルト 595はバイク*41に例えれば、90年代までの400cc*42マルチくらいの軽快さと完成度を持する。加えて、愉快痛快を兼ね備えたような車だ。これより大きな車体とエンジンであれば、優れた自動車とするのは幻想だ。車体が大きくなるほど挙動は唐突さを増し、腕によほどの自信があっても意のままに操縦できないはずだ。

1・0L程度のホットハッチは「小さいから危険」ではない。なぜなら、その軽量さ故に、挙動がつかみやすく、自身で制御できる割合も大型車に比べて高くなるからだ。

車任せではなく、自身で操って楽しめる。それを実現している最高峰の1台がアバルト 595である。走ることを夢中にさせる「サソリの毒」には注意が必要だ。

(出典:Fiat Chrysler Automobiles

*1:【emblem】標章。紋章。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【base】土台。基礎。基本。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【racing car】競走用自動車。レーサー。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:【model】型。型式(かたしき)。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:【grade】等級。段階。品等。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:【manual transmission】自動車の手動変速機。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*7:(litre; liter)リットルの略号(L かつてはl)。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*8:ダブル‐オーバーヘッド‐カムシャフトの略。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*9:(volt)電圧の単位ボルトの略号(V)。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*10:【intercooler】中間冷却器。流体を加熱する過程で冷却する装置。特に,気体の連続圧縮過程の冷却装置。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*11:【turbo-charger】過給器の一種。排ガスのエネルギーを利用する過給器。排気タービン過給器。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*12:【series】(連続・系列の意)連続性を持つ一連のもの。逐次出版される叢書、主人公や主題の共通な2編以上の映画やテレビドラマ、ある期間連続的に行う野球の試合など。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*13:【sports car】運転を楽しむために作られた娯楽用乗用車。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*14:【compact】小さく(短く)て中身の充実しているさま。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*15:【châssis(フランス)・chassis(イギリス)】自動車などの車台。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*16:【Austria・墺太利】中部ヨーロッパの共和国。1278~1918年ハプスブルク家が支配。第一次大戦後共和国となり、1938年ドイツに併合。第二次大戦後、米・英・仏・ソ4国によって分割占領、55年主権回復、永世中立国となる。主産業は鉄鋼・化学工業・酪農・観光。言語はドイツ語。面積8万3900平方キロメートル。人口840万2千(2011)。首都ウィーン。ドイツ語名エスターライヒ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*17:【racer】競走用の自動車・自転車・オートバイ・ヨットなど。また、その競技者。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*18:【Italia・伊太利】ヨーロッパの南部、地中海に突出した長靴形の半島およびシチリア・サルデーニャその他の諸島から成る共和国。面積30万2000平方キロメートル。人口5943万4千(2011)。ローマ時代以来、ギリシアとともに西洋文明の源流をなした。中世以降、諸州・諸都市が分立したが、1861年イタリア王国成立。1922年以後、ムッソリーニを首領とするファシスト党が独裁。36年エチオピア併合以来帝国と称し、ドイツ・日本と三国同盟を結んで第二次大戦に参加、43年降服、内戦とレジスタンスを経て46年より共和制。宗教は主にカトリック。首都ローマ。イタリー。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*19:(和製語)発動機をそなえた二輪車。自動二輪車。単車。バイク。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*20:【design】意匠計画。製品の材質・機能および美的造形性などの諸要素と、技術・生産・消費面からの各種の要求を検討・調整する総合的造形計画。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*21:【silencer】消音器。防音器。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*22:【kit】組立て模型などの部品一式。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*23:【glass fiber】ガラスを繊維状にしたもの。ガラス糸・ガラス織物・ガラス綿などの総称。電気絶縁材・断熱材・吸音材・化学用濾布・光通信のための伝送線路・X線防護織物などとして用いる。グラス‐ファイバー。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*24:【crankshaft】クランク軸とも呼ぶ。接合する部品との複合語の場合には単にクランクと略される場合が多い。ピストンエンジンの主運動系の中心的な部品で、ピストンの往復運動をコネクティングロッドを介して回転運動に変える。主運動系の中心をなす。シリンダーブロックに支持されるクランクジャーナル、コネクティングロッドの大端部が取り付けられるクランクピン、クランクアーム(クランクウェブ)およびカウンターウエイトからなる。前端部にはクランクプーリーを装着できるようになっており、後端部にはフライホイールを締結するフランジが設けられる。ねじれ剛性や曲げ剛性を高く保つことが重要であり、軸部分の耐摩耗性が重要なファクターになる。内部にクランクジャーナルとピンをつなぐ油路を設けて、クランクとコネクテイングロッドベアリングに給油している。材質には特殊鋼、炭素鋼、特殊鋳鉄などが用いられ、軸部には高周波焼入れ、浸炭、窒化(タフトライド)が施される。クランクシャフトの剛性と軸部分の耐摩耗性はきわめて重要であり、応力集中を避けるため、クランクピンやジャーナル部の肩部には隅アールをつけたり、フィレットロール加工を施したり、疲労強度を上げることが大切である。また、設計上は振動低減のため、カウンターウエイトの重量や形状に配慮が必要である。スチールの鍛造品または鋳造品である。また、レーシングエンジンではクロムモリブデンなどの特殊鋼が使われる。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*25:【carburetor】内燃機関で、燃料と空気を程よく混合して爆発性の混合気をつくり、シリンダー内に供給する装置。揮発器。気化器。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*26:【complete】完全なこと。そのグループのものが、全部そろっていること。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*27:【brand】(焼印の意)商標。銘柄。特に、名の通った銘柄。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*28:【steering】自動車のハンドル。ステアリング‐ホイール。また、ハンドルの切れぐあい。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*29:【control】制御すること。うまく調節すること。統制。管理。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*30:【audio】音の録音・再生・受信。また、そのための音響装置。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*31:【seat】席。座席。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*32:【pedal】自転車・ピアノ・オルガン・ミシンなどで、操作のために足で踏む部分。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*33:【spoiler】自動車で、車体周囲の気流を整えて走行を安定させたり、下向きの揚力を発生させてタイヤのグリップ力を高めたりするための翼。エア‐スポイラー。空力的固定板。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*34:【class】階級。等級。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*35:【suit】共布でできた衣服の上下一揃い。男子の背広服の一揃いや、女子の上着とスカートとの一揃い。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*36:【handle】手で機械を操作するための握り。特に、自動車・自転車などの方向操縦用のもの。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*37:【driver】自動車などの運転者。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*38:(chief executive officer)最高経営責任者。米国企業の経営組織上の呼称で、会長・社長などの職階とは異なる。近年日本にも定着。関連する役職にCOO(最高業務執行責任者)・CFO(最高財務責任者)などがある。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*39:【tuning】音響機器や自動車など機械類の調整をすること。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*40:【maker】製造者。特に、名の知られた製造業者。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*41:【motorbike(アメリカ)】オートバイ。原動機付き自転車。バイク。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*42:(cubic centimetre)立方センチメートルを表す記号。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)