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甘露メロンの種!生えた根が伸びるまでをまとめた9日間

地中に伸びていくメロンの根っこ

青物屋では促成栽培や抑制栽培などの発達により、旬以外でも年間を通じて多種多様な果物が並ぶようになった。その中でも高級果物の代表格であるメロンがどのように成長していくのかご存じだろうか。なかなか目にできない成長過程の一部をのぞいてみよう。

にょきにょき伸びていく根っこ

この動画ではメロン*1の中でも果肉の色が薄い緑色の甘露メロンの種から根が生えていく様子を延々と撮影し続けたものである。

種を土中に埋めて撮影を開始する。それから、3日半ほど経過してから白い根がじわりじわり伸びていくのが分かる。勢いよく現れ出た根は下方に向かって伸び進んでいく。その1本の太い根が垂直方向に一直線に伸びきると、そこから何本にも枝分かれした細い根が斜め下方向にひょろひょろと生えていく。

そして、撮影開始から8日目に当たる200時間ほどが経過したころに、根から得た養分を吸収した芽が地上より顔を出す。1本の細い芽が、時間を追うごとにすくすくと伸びていく様子が見られる。

一方、種を四つ並べて成長を比較してみると、途中までは似通った速度で成長しているが、遅速に大差があることが明確になっている。光合成*2や土壌養分などの外的要因の格差にも影響を受けているのだろう。それにしても、芽の頭の部分をふらふら揺れながら伸びていく様子は非日常的で面白い。動画の定点観測によって肉眼では捕捉できない様子を目撃できるのだ。

葉と花を広げて実が成るところまでは収録されていないが、メロンの種から成長していく過程を学べたと思えば、まさに収穫は大きい。

メロン栽培の要点

切られたマスクメロン

メロンはウリ*3科の植物で、通常3月~4月に種をまいて苗を育てる。そして、苗上げなどを経て7月~8月ごろに収穫される。ここでの注意点はメロンの生育適温が25度前後と高めのため、果実を覆うことができるホットキャップなどで定温を保つ必要があることだ。

4カ月ほどかけて大事に育てられたメロンは高価なものだと、初競りで1個50万円以上することも珍しくない。高価なものになると果皮があるとはいえ、落としてしまえばスマートフォン*4のように修理ができないから取り扱い注意だ。

私はメロンパン*5で我慢するとしよう。

(出典:YouTube

*1:【melon】ウリ科の一年生果菜。蔓性で雌雄同株。原産はアフリカ、一説にインドとされるが、中央アジアに変種が多い。シロウリ・マクワウリ・マスク‐メロン・カンタループ・ウィンター‐メロンなどの変種を含み、それぞれ品種が多い。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:生物が光のエネルギーを使って有機化合物を合成すること。一般には、葉緑素をもつ植物が、二酸化炭素と水から糖や澱粉を合成し、酸素を放出することをいう。炭酸同化作用の一形式。ひかりごうせい。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【瓜】ウリ類、特にマクワウリの果実。また、ウリ科の蔓性一年草で有用なキュウリ・シロウリ・マクワウリ・スイカ・カボチャ・ヘチマ・トウガ・ユウガオなどの総称。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:【smartphone】様々な情報処理機能を具えた携帯電話。オペレーティング‐システムを持ち、アプリケーションを追加して機能を拡張でき、多くタッチパネルで操作する。スマホ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:(和製語)菓子パンの一つ。多くは黄色の半球形。ひび割れたような表面をメロンに見立てた名。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)