地球のはるかかなたに位置する天体!超高画質で眺め入る
ある数字が仰天や失笑につながることがある。ところが、想像の枠を超越していると今一つぴんと来ないものである。そのような経験がなければ、地球からアンドロメダ銀河までの距離を知るのが手っ取り早いはずだ。なんと「230万光年」である。
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超高画質でアンドロメダ銀河を眺望
本動画では地球から遠く隔てた場所にある天体アンドロメダ銀河*1を、1・5ギガ*2ピクセル*3の超高画質で撮影したもの。スマートフォン*4に搭載されているカメラの画素数は1000~2000万ピクセルなのが標準的なので、その100倍以上となる。
地球から230万光年*5という想像も付かない遠方にある天体。そんな程遠くに焦点を絞っていくと、次第に光の粒は大きく明るさを増していく。さらに、寄っていくと、一帯を雲が広がっているように見える。これが多くの天体ファン*6を魅了して止まないアンドロメダ星雲である。
悠遠のかなたにある天体を眺め、想像力を刺激する。科学技術の進歩が、われわれに想像や妄想の機会を与えているのは確かだろう。
地球からアンドロメダ銀河までの距離は?
アンドロメダ銀河はアンドロメダ座に位置し、地球から肉眼で見られる最も遠い天体のようだ。230万光年だと皆目見当が付かないが、一体いかほどの距離になるのだろうか。
「1光年 ≒ 9・5兆キロ」だから、230万光年は約2185京*7キロとなる。既に「京」の登場で想像の域を超えているが、地球の外周4万75キロの約545兆倍にも及ぶとんでもない距離となる。
地球を一周するだけでも大変な労力だが、その545兆倍もぐるぐると回って、ようやくたどり着ける距離である。そんな果てしない天体の表面を映像で映し出しているのだから、驚き入ってしまう。ちなみに、このアンドロメダ銀河の大きさは半径11万光年だから、105京キロで地球の外周の約26兆倍もあるわけだ。
へき落*8にある巨大な天体の実態は好奇心をそそられる。われわれが予想だにしない生命体が存在しているやもしれない。ここで映し出されている映像は巨大なアンドロメダ銀河の一部でしかない。
眺めている星が現時点で消え去っても地球に届くまでに時間がかかる。その時間の理屈は頭の中で理解できたとしても、どこか不思議な感覚が残る。そして、謎に包まれた「雄大な天体」の実態に悠久の時を感じるのだ。
自分の悩みがちっぽけだと思える瞬間ではないだろうか。
(出典:YouTube)
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*1:アンドロメダ座の中に見える渦巻銀河。銀河系と同程度の規模をもつ渦巻銀河としては,最も近く,距離約230万光年。肉眼でも見える。直径約10万光年。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*2:【giga】(巨人の意のギリシア語から)10億(109)倍を表す単位の接頭辞。記号G /出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*3:【pixel】(picture element)テレビの画面や画像データを構成している最小単位。画素。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*4:【smartphone】様々な情報処理機能を具えた携帯電話。オペレーティング‐システムを持ち、アプリケーションを追加して機能を拡張でき、多くタッチパネルで操作する。スマホ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*5:光が1年間に進む距離、すなわち約9兆4600億キロメートル。天文学上の単位。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*6:【fan(アメリカ)】スポーツ・演劇・映画・音楽などで、ある分野・団体・個人をひいきにする人。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*7:億の1億倍。兆の1万倍。すなわち10の16乗。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*8:【碧落】(世界の)はて。遠い所。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)