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熱狂的ファンが演奏する!スター・ウォーズの主題曲

スター・ウォーズの主題曲を鍵盤ハーモニカだけで表現する2人の男性

1977年に「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」が公開されて以来、シリーズの各作品は世界中で愛され、多くのファンを生み出した。この動画ではスター・ウォーズに心酔する2人組の男性が、テーマ音楽を熱く演奏する。学校教育で定番の楽器を使って。

目をむき出しながら鍵盤をたたく男性たち

スター・ウォーズの愛好家である2人の男性。鍵盤ハーモニカ*1を巧みに使いこなして、テーマ音楽を奏する。音だけを耳にすれば、鍵盤ハーモニカだけなのに表現力の豊かさに感心するばかりだ。ただし、息をはき続けないと音が鳴らないため、表情を見ると若干苦しそうでもある。

目を思い切り見開いて、ほっぺたを目いっぱいに膨張させる様子が彼らの必死さを伝えてくれる。酸素が最後まで持って、途切れずに名曲の数々を聞けて安堵(あんど)のため息だ。どちらかがぶっ倒れ、片割れが「鎮魂曲」を演奏している姿など見たくなかったからだ。

演奏の途中でカメラの前から退いた男性。てっきり酸欠が原因かと思ったら、手元はしっかり鍵盤の上に置かれて演奏していた。そして、「帝国のテーマ*2」とともにダースベイダーのマスクを装着して再登場。鍵盤ハーモニカ用に単純化された音楽にもかかわらず、臨場感を覚えさせるのだから大したものだ。

鍵盤ハーモニカの歴史

幼いころ奏でたメロディー

鍵盤ハーモニカの原型ともいえる楽器は9世紀前半に発明された。現代のものとは形状こそ異なるが、鍵盤で音程を調節しつつ、音を吹き込んで音量を調節する点は共通していたらしい。

日本に入ってきたのは1960年代初頭で、1961年には鈴木楽器製作所から「メロディオン」と名付けられた鍵盤ハーモニカが発売されている。

それから数十年たってからのことだが、小学生のころに授業で演奏したのを覚えている。ドレミファと演奏するときは親指から始まり、ファを薬指ではなく、親指が人さし指と中指の手前を横切り押すと習ったのを記憶している。プラスチック*3のケース*4に入れて持ち運んでいた。ちなみに、当時流行したシールを貼りまくったり、友達のホース*5を力一杯結んだりして、先生に怒られるなんてことは決してなかった。

温故知新*6とは少々異なるが、子どもの頃に夢中になった鍵盤ハーモニカを久し振りに奏でるのもいいだろう。

そして、あの時のメロディー*7が一緒に運んできてくれるのは、大人になって忘れかけた大切な気持ちなのかもしれない。

(出典:YouTube

*1:息を吹き込んで演奏する、鍵盤をそなえた楽器。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【Thema(ドイツ)】主題。題目。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【plastics】(ギリシア語の plastikos(塑造の)に由来)可塑性物質。特に、合成樹脂またはその成型品。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:【case】箱。入れ物。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:【hoos(オランダ)】ゴム・ビニールなどでつくり、液体や気体を送るのに使う管。蛇管。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:[論語(為政)「故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る、以て師と為(な)る可し」](古い事柄も新しい物事もよく知っていて初めて人の師となるにふさわしい意)昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること。ふるきをたずねて新しきを知る。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*7:【melody(イギリス)・mélodie(フランス)】旋律。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)