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誰もが振り返る?実も出てしまいそうな湿っぽい破裂音!

人前で湿っぽいおならをするいたずら

現代は暖衣飽食の時代である。衣食足りて礼節を知るとはよくいったもの。公共の場で迷惑をかけないのは当然の習いとして知られている。ところが、透かしっぺのつもりで放った一発が爆鳴だったら赤っ恥をかくはずだ。そして、周囲の反応はどうだろうか。

下痢便まで漏れてきそうなおならが聞こえたら

この動画はホームセンター*1で買い物中の男女を標的にし、わざと聞こえるように偽物のおならを放ついたずらだ。おならを使ったいたずらは至る所で行われている。しかし、からっとした音はありふれているが、ここまで湿り気のある垂れ流し寸前のは珍しい。

もし本物だったら強烈な臭いが鼻を襲いそうだが、標的の反応も思わず失笑したり、同伴者と目配せしたりと千種万様である。他にも「変人と関わるべからず」とばかりに無視を決め込んだり、おならの音色を褒めたりする一幕もあった。

大抵は跳び上がるか立ち止まってしまうはず。何しろ「うんこ漏らし」の嫌疑をかけられても仕方無いごう音と湿気だからだ。誰もが最悪の「洪水警報」を覚悟したに違いない。

しかし、思慮分別がつかない子どもの前では悪影響も考慮し、慎むべきだと感じたのだがいかがだろうか。

おならの音色は何を語る?

古びた金属板に記された音符

小腸*2上部で消化吸収されなかった食物の残りかすが、小腸下部や大腸*3で分解されたときに発生したガスを作る。そのガスが肛門*4から排出されたものがおならと呼ばれるものだ。

おならの主な成分は窒素*5と水素*6と二酸化炭素で、臭いは食べたものによって左右される。豆類や芋類などの繊維質は大腸でしか分解されないことから、これらの食べ物をたくさん摂取するとおならの回数も比例して増えることになる。「芋ばかり食べていると、おならが出る」というのは迷信ではなく、人体構造に基づく事実だったのだ。

そして、この動画にあるようにおならを頻繁にするのは腸が疲労していて消化吸収する力が減退している可能性が高い。その場合は半日~1日の間食事をしない「プチ*7断食」で腸を休めた後、暖かいお茶やお湯といった砂糖の入っていない水分を補給することで、腸の機能が高まっていき回復にもつながる。

おならをするのが恥ずかしいのは事実だ。ただし、おならは健康の指標でもあることを覚えておきたい。砲声たるがごとくだったり、下痢っぽかったりしたら、体がSOS*8を発していると感知すべきだ。そして、体調を回復させる好機を与えてくれていると前向きに捉え、腸に優しい生活を心掛けたいものだ。

おならだけに「実のある話」といったところだろうか。

(出典:YouTube

*1:(和製語 home center)日曜大工用品・家庭用雑貨を取り扱う大規模店。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:胃に続く細長い中空性消化器官。腹腔内を蛇行し大腸に続く。動物の食性により長さは著しく異なり、ヒトでは伸ばすと約6~7メートル。十二指腸・空腸(くうちょう)および回腸(かいちょう)に分かれ、いずれも内面の粘膜に絨毛(じゅうもう)をそなえ、食物を消化・吸収する。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:小腸につづき肛門に終わる消化器官。小腸よりも太くて短い。ヒトでは約1.5メートル。食物残滓(ざんし)からの水分の吸収、粘液の分泌および糞便の形成が主機能。盲腸・結腸および直腸の3部から成る。おおわた。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:大腸の末の直腸の終わる所で、大便を排出する孔。しりの穴。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:(nitrogen)非金属元素の一種。元素記号 N 原子番号7。原子量14.01。体積で空気の5分の4を占め、無色・無味・無臭の気体。一般に化学反応を起こし難いが、高温では多くの元素と直接化合して窒化物を作る。また、硝石・硝酸などの化合物の成分となる。生物体の重要な成分として生活現象と密接な関係を有し、特に蛋白質に不可欠の成分。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:(hydrogen)非金属元素の一種。元素記号 H 原子番号1。原子量1.008。無色・無臭の気体。物質中最も軽く、他の元素と化合して多量に存在。亜鉛に希硫酸を作用させるか、水を電気分解して得る。燃焼させると淡青色の炎をあげ酸素と化合して水を生じる。酸化物の還元に用い、酸素とともに噴出燃焼させて金属板の溶断・溶接に利用。工業的には水性ガスまたは炭化水素ガスから製造し、硬化油をはじめ各種の化学工業で水素添加に用いる。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*7:【petit(フランス)】「小さい」「かわいい」「ちょっとした」などの意。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*8:(1906年に制定されたモールス符号で、文字そのものに意味はない)一般に救助を求める合図。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)