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3DS版ドラクエ11の「ヨッチ族」が導くは過去のDQ世界!

ドラゴンクエスト11の青色のヨッチ族

任天堂が提供する情報番組において3DS版ドラゴンクエスト11の独自の機能が発表された。新しいゲームシステムや2D・3Dの特徴などが案内されたが、ドラクエファン一番の注目は「すれちがい通信」のはずだ。今回はその機能について所感を交えてお話をしたい。

2017年10月24日:用字用語の整理。

すれちがい通信とは?

任天堂のすれちがい通信

すれちがい通信とは外出先などでニンテンドー3DSの本体を所持する人たちが擦れ違うと、特別なアイテムを獲得したり、育成中のキャラクターを交換したりできるコミュニケーションを兼ね備えた通信機能である。

そして、今回はすれちがい通信がドラクエ11の中で利用できることが判明した。

ドラクエシリーズのすれちがい通信

3DS版ドラゴンクエスト11のヨッチ村

モンスターズシリーズを除き、ドラクエシリーズですれちがい通信が導入されたのは「4~導かれし者たち」からである。移民の町でのキャラクター交換が中心だった。

同機能はその後のニンテンドーDSでリメーク*1されたシリーズでも使用することができた。しかし、あくまで「付録」程度の扱いだった。

すれちがい通信が一躍話題になったのは「9~星空の守り人」からである。9のプレイヤーと擦れ違うことでキャラ*2が累増する。このキャラの総数に応じて、錬金が可能なレシピやアイテムを入手できる。また、新しい冒険ができる地図のやりもらいも楽しみの一つになる。

ラスボス*3を退治した後も、キャラやアイテムを充実させたり、地図に登場する強敵を打倒したりと幅広く遊び続けることができたため、すれちがい通信の特性を生かした画期的なシステムと評価された。しかし、一方で擦れ違う人数の上限が3人までであることに不満の声も聞かれ、改善の余地を残した。果たしてドラクエ11ではどのように改良されるのか気になるところである。

時の化身ヨッチ族

ヨッチ族のパーティー

ドラクエ11のすれちがい通信における主役はなんと「ヨッチ族」。人間でもなくモンスターでもない謎の生物である。フィールド上で出会い、窮地に立った状況の助太刀を依頼されることが契機となる。

余談になるが、このヨッチ族は鳥山明氏が描いたのだろうか。どうも疑惑のまなざしを注いでしまう。

ヨッチ族の特徴

3DS版ドラゴンクエスト11の赤色のヨッチ族

ヨッチ族がヨッチ村に一堂に集合することで、「時渡りの迷宮」に挑める。ここでの主役はプレイヤーが集めたヨッチ族だ。最大8体パーティー*4で、好みのヨッチ族を編成可能だ。迷宮内には宝箱があったり、怪物と一戦を交えたりとヨッチ族さまさまの舞台である。

ただし、討ち死にしたヨッチ族は戦闘に復帰できない。だから、ヨッチ族のストック数と構成などが迷宮を踏破するための重要な要素になるはずだ。

ダンジョン*5の移動は「自動」か「手動」を選択できる。複数回遊ぶと、単調な操作がおっくうになり得る。だから、この自動機能は大変ありがたい。

時渡りの迷宮での戦闘曲

迷宮内での雑魚モンスターとの戦闘曲は、2~悪霊の神々の「戦い」が使用されていることがPVから分かった。古くからのドラクエファンにとっては、「過ぎ去りし時」を思い出させてくるうれしい贈り物になったに違いない。

ファンがよだれを垂らす!迷宮クリア後のイベント

3DS版ドラゴンクエスト11で行けるガライの町

最深部にいる「扉の番人」なる強敵を成敗すると、「冒険の書の合言葉」を獲得できる。そして、その合言葉を「祭壇の間」で利用すると、過去のドラクエ世界に移動し、頼まれ事をされるのだ。これまでのシリーズに思い入れのあるプレーヤーなら心の琴線に触れられたに違いない。

しかし、地図が何枚用意されているかは定かではなく、迷宮の難易度の有無も不明だ。ドラクエ11のサブタイトルである「過ぎ去りし時を求めて」は過去作の本編とのつながりを指すだけでなく、このような遊び心にも連結されていたことに拍手喝采だろう。改めてドラクエ好きの心をつかむのが上手だと畏れ入る「一撃」だった。

序盤にヨッチ族と出会える?

なぜなら、主人公とカミュの二人だけで、1に登場するガライの町にいる画像が公表されているからである。過去のドラクエ世界に行けるイベントが冒険を開始してから、比較的早い段階で利用できるはずだ。

過去シリーズでの戦闘曲は?

現状では1と「9~星空の守り人」に祭壇の間からたどり着けることが判明しているが、全シリーズになるかは不明である。1でモンスターに遭遇した際には、1の戦闘音楽が流れてたことから、各作品ごとにあの懐かしい名曲を聞けるかもしれない。

まとめ

砂に埋まるポケットウオッチ

ドラクエ11のすれちがい通信はヨッチ族の交換で、おまけ要素の一つのようだ。しかし、物語の本筋がしっかりした内容なだけに、息抜きにもぴったり合いそうだ。

9で名を馳せた「まさゆきの地図」のように、「最強ヨッチ族」なるものが誕生すればさらに面白くなりそうだ。希少価値も手伝って、それを探し求めるブーム*6を巻き起こすかもしれない。

そうなれば、現実世界でも「冒険」をしたいものだ。ただ、T-BOLANのすれ違いの純情にならなければの話だが。

(出典:株式会社スクウェア・エニックス任天堂株式会社

*1:【remake】作り直すこと。また,作り直されたもの。特に,既存の映画を改作して再映画化すること。また,その作品。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:キャラクターの略。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:〔和製語 last+boss〕コンピューター-ゲームで,最後の関門として登場する敵キャラクター。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*4:【party】仲間。一行。特に登山で,行動をともにするグループ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:【dungeon】下牢。土牢。転じて,ロール-プレーイング-ゲームやビデオ-ゲームに登場する迷路状の構造物。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*6:【boom】爆発的に流行すること。急激に盛んになること。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)