人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

机上のレタスを「しゃりしゃり」とむさぼり食うわん公

机上のレタスを狙う子犬

愛犬と一緒に過ごしていると、人間の食べ物を口にして体調を崩してしまう心配が付きまとうのではないだろうか。犬は日常に溶け込んでいるとはいえ、根本的に人間と食習慣も体の構造も異なるもの。果たして生野菜をむしゃむしゃ食べて大丈夫なのだろうか。

しきりにレタスに飛び付く犬ころ

机によじ登って中央に置かれたレタスに食らい付こうとする犬ころ*1。当然のことながら、一番外側のしなびた葉を捨てるような丁寧なことはしない。ひたすら引っ剥がし、ついには勢い余って机で滑っておっこちる始末。

鈍臭い犬ころを見兼ねたのだろうか。父親のわん公が豪快にレタスにかみ付いて机の下にどたんと落とす。すると、落ちたレタスを二匹して無我夢中で食べている。一方ではレタスの切れ端を頭に載せ、おとなしく食べている。この「動と静」の映像の対比がなんだか愉快である。

どうやらわん公たちの体調だけでなく、食い残しで散らかった部屋の心配もすべきようだが。

犬に生野菜は危険?

横たわるラブラドール・レトリバー

愛犬に対してはドッグフードだけでなく、残飯などをあげている方も多いはずだ。ところが、人間の日常的な食べ物でも、犬が口にしてしまうと重篤な症状を引き起こしてしまうことがあるから用心が必要だ

犬に与えてはいけない食べ物の一覧

  1. アーモンド*2
  2. アボカド*3
  3. アルコール*4
  4. アロエ*5
  5. *6
  6. カニ*7
  7. キシリトール*8
  8. 牛乳*9
  9. 銀なん*10
  10. クラゲ*11
  11. 胡桃*12
  12. 紅茶*13
  13. コーヒー*14
  14. ココア*15
  15. こんにゃく*16
  16. ジュース*17
  17. ショウガ*18
  18. タマネギ*19
  19. *20
  20. チョコレート*21
  21. ニラ*22
  22. ニンニク*23
  23. ネギ*24
  24. 蜂蜜*25
  25. ピーナツ*26
  26. ブドウ*27
  27. ラッキョウ*28
  28. わさび*29

だから、雑食性動物でも肉食寄りといわれる犬に、キャベツ*30やブロッコリー*31などの生野菜を与えても問題がないかが非常に気になるところ。

結論から述べれば問題ない。キャベツやブロッコリーなどが持つ栄養素は犬が摂取しても毒性はないそうだ。ただし、芯には硝酸イオンが含まれているため、そのまま食べてしまうと中毒症状が表れる危険性があるとのこと。必ず芯を外して与えよう。

また、愛犬の犬種や年齢によっても食事の種類や摂取量が変わってくると思われるので、詳しくは獣医師などの専門家に相談することをお勧めする。

いずれにせよ、犬が適正に野菜を食すのは健康面からも利点がありそうだ。いつしか祖先のオオカミ*32の特性から懸け離れ、野菜しか食べない犬が現れるのだろうか。

しかし、「菜食主義の番犬」と言葉にすると、どうも違和感と心もとなさを覚えてしまう。

(出典:YouTube

*1:犬の子。いぬっころ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:【almond】バラ科の落葉高木。アジア西部の原産とされる。全体がモモに似ているが果実は平たく,果肉が薄い。仁(じん)に苦みのあるものは薬用,ないものは食用にする。アマンド。アメンドー。巴旦杏(はたんきよう)。〔「扁桃」とも書く〕/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:【avocado】クスノキ科の常緑高木。中米原産。果実は黒緑色または緑色の洋梨形または楕円形で,中に大きな種子が一個ある。果肉は黄緑色のチーズ状で,脂肪・タンパク質を含み,生食される。ワニナシ。〔アボガドとするのは正しくない〕/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*4:【オランダ alcohol】〔「亜爾箇児」と当てた〕鎖式,脂環式炭化水素の水素原子をヒドロキシル(水酸)基で置き換えた化合物の総称。メタノール(メチルアルコール),エタノール(エチルアルコール)がその代表的な例。無色,揮発しやすい液体で燃えやすく,有機物をよく溶かす。燃料・溶媒とするほか酒類や医薬の製造などに用いる。デンプン質や果実は酵母や細菌の作用でアルコール発酵をおこして酒を生じる。これを蒸留して中世にアルコールが知られた。現在はアセチレンやエチレンから工業的に合成される。また,アルコールには分子中にヒドロキシル基が二個ある二価アルコール(エチレングリコール),三個ある三価アルコール(グリセリン)がある。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:【オランダ aloë】ユリ科アロエ属の多肉植物の総称。アフリカ原産。葉は剣状で,多く縁にとげがあり,互生または根生する。花は橙赤色の筒形で,総状または散形につく。葉を健胃・緩下・傷薬とする。観賞用・薬用に栽培。蘆薈(ろかい)。医者いらず。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*6:バラ科の落葉高木。中国原産。古く日本に入り,観賞用庭木として珍重されている。葉は卵形で先がとがり,鋸歯がある。花は早春,葉に先立って開き,白色・淡紅色の五弁または重弁で芳香がある。果実は球形の核果で酸味が強く,梅干しや梅酒とする。未熟時に生食すると中毒することがある。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*7:甲殻綱十脚目のうち尾の短い一群の節足動物の総称。一対のはさみと四対の歩脚,堅い甲を持ち,大部分は横にはう。海産・淡水産とも種類が多く,大きさもさまざま。食用になるものも多い。タラバガニやヤシガニは分類上カニ類ではないが,一般にはカニと呼ばれる。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*8:【xylitol】五炭糖の糖アルコールの一。化学式 C5H12O5 野菜や果実に含まれる。工業的にはキシロースに水素を添加して製造される。虫歯の原因菌が酸を代謝するのを抑制するため,虫歯予防のために食品・菓子などに用いられる。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*9:牛の乳汁。白色で脂肪・タンパク質・カルシウム・ビタミンが豊富に含まれ,栄養価が高い。飲用とするほか,アイスクリーム・バター・チーズなどの原料とする。ミルク。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*10:イチョウの種子。食用にする。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*11:腔腸動物のヒドロ虫類・ハチクラゲ類の浮遊世代と,有櫛(ゆうしつ)動物の個体の総称。ほとんどが海産。体は寒天質で骨格はなく,一般に傘形をなし,浮遊生活に適している。下面中央に口柄(こうへい)があり,先端に口が開いている。傘の縁には平衡器・触手などがある。ビゼンクラゲなどは食用になる。刺胞に強い毒をもち人間に害を与える種類もある。古来,骨のないもののたとえにする。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*12:クルミ科クルミ属の落葉高木または低木の総称。果実の核は球形・鈴形などできわめて堅い。中の子葉は食用。また,油脂を採る。古くから樹皮や果皮の煎汁を染料にした。普通,山地に自生するオニグルミや栽培するテウチグルミをさす。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*13:チャの若葉を摘み取って,萎凋(いちよう)・揉捻(じゆうねん)・発酵・乾燥させて作った茶。煎汁は澄んだ赤茶色になる。一七世紀に中国茶が西洋に伝わり広まった。インド・スリランカが主産地。日本には明治以降伝わった。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*14:【英 coffee; オランダ koffie】コーヒーノキの種子(コーヒー豆という)を炒(い)って粉にしたもの。また,それを熱湯で煮出した褐色で香気と苦みのある嗜好(しこう)飲料。茶と同様にカフェインを含有し,興奮・覚醒(かくせい)の作用がある。ブラジルをはじめ中南米諸国で多産。〔「珈琲」とも書く〕/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*15:【cocoa】カカオ豆を炒(い)って皮などを除き,すりつぶしたものからカカオバターを除いて粉にしたもの。また,これを湯で溶き砂糖などを加えた飲料。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*16:こんにゃく玉をおろすか粉砕したものに水を加えて練り,消石灰を加えて固めた食品。成分のほとんどが水分で,栄養価値はないが,その弾力ある歯ざわりが好まれ,田楽・白和(しらあ)え・おでんなどに用いられる。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*17:【juice】果物や野菜をしぼった汁。また,それに似せて加工した飲料の総称。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*18:ショウガ科の多年草。南アジア原産。日本には天平以前に渡来。葉は披針形で,基部は長い鞘となって互いに巻き合い仮茎を作る。暖地でまれに橙黄色の花をつける。根茎は淡黄色で数個の塊をなし,独特の芳香と辛みがあり,食用・香辛料とする。また,健胃・鎮咳(ちんがい)・鎮吐薬用とする。ハジカミ。クレノハジカミ。ジンジャー。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*19:ユリ科の多年草。西南アジア原産で,日本には明治初年に渡来。鱗茎は肥厚し,平球形または広卵形で,径10センチメートルに達する。葉は円筒形で中空。初夏,花茎を出し,上端に白色の小花を多数散状につける。主に鱗茎を食用とする。オニオン。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*20:芽・葉を用いて製した,飲み物の原料。また,それに湯を注いだ飲料。カフェイン・タンニン・アミノ酸・精油・ビタミン C 等を含む。古くから中国で薬用・飲用とされた。摘んだ葉を発酵させるもの(紅茶など),発酵させないもの(緑茶の類),半発酵させるもの(ウーロン茶など)など各種ある。日本では,種子を栄西が持ち帰って筑前背振山に植え,それを高山寺の明恵に贈ったものが栂尾(とがのお)で栽培され,のち宇治・駿河などに分けられて喫茶の風が広まったという。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*21:【chocolate】カカオ豆を炒(い)って皮などを除き,すりつぶしたものに砂糖・カカオバター・粉乳などを加え,練って固めた菓子。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*22:〔「みら」の転〕ユリ科の多年草。アジアの温帯から暖帯に広く分布し,古代より葉を野菜とするため畑で栽培。葉は鱗茎から出,長さ20~30センチメートルの平たい線形で,強い匂いがある。八,九月,花茎を出して白色の花をつける。こみら。ふたもじ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*23:ユリ科の多年草。原産地は不明。世界各地で古くから栽培。鱗茎は大きく,数個の小鱗茎に分かれる。高さ約60センチメートル。葉は広線形。夏,茎頂に白紫色の花を散形につける。全体に特異な臭気がある。鱗茎を食用とし,肉や魚のくさみを消し香味を添えるのに用い,また,強壮薬とする。ガーリック。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*24:ユリ科の多年草。シベリア南西部原産といい,古く中国を経て日本に渡来。葉は中空の円筒形で緑色。基部は白く莢(さや)となって巻き合う。花茎の頂に「ねぎぼうず」といわれる白色小花を多数散状につける。主に関東では軟白化した白色部を,関西では軟白化せず緑色部を食用とする。ナガネギ。ネブカ。ヒトモジ。古名,き。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*25:ミツバチが花から集めて巣にたくわえた蜜。無色または飴色で,ねばりがあり甘い。大部分が糖分で栄養価が高く,保存性にもすぐれる。食用・薬用。ハニー。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*26:【peanuts】〔ピーナッツとも〕落花生の実。特に,甘皮を取り去り,バター・塩などで調味したものをいう。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*27:ブドウ科のつる性落葉木本。西アジア原産。果樹として古く中国を経て渡来。葉は掌状。巻きひげは葉と対生。雌雄異株または同株。5,6月,開花。8~10月,球形の液果が房状になる。果皮は黒紫色・黄緑色・紅紫色など。果実は多汁で甘く生食のほか,ジュース・ジャムなどに加工,また葡萄酒を作る。エビカズラ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*28:ユリ科の多年草。中国原産。畑で栽培。ネギ類に属し,特有のにおいがある。地下に卵形の鱗茎がある。初夏,鱗茎を収穫し,漬物にして食用にする。らっきょ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*29:アブラナ科の多年草。日本特産。山間の渓流の水辺に生え,栽培もされる。根茎は太く表面に多数の葉痕があり,辛みが強く香気があって香辛料として用いる。葉は根生し,径約10センチメートルの円心形で柄が長い。主産地は静岡・長野・奈良・広島など。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*30:【cabbage】アブラナ科の一年草または越年草。ヨーロッパ原産の重要な葉菜植物。日本では明治初年から栽培。葉は質厚く大きく,密に重なって結球する。春,淡黄色の十字形花を円錐花序に多数つける。カンラン。タマナ。〔「甘藍」とも書く〕/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*31:【broccoli】キャベツの一変種。カリフラワーに似るが,食べる部分が緑色の野菜。メハナヤサイ。ミドリハナヤサイ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*32:食肉目イヌ科の哺乳類。体長1.2メートル,肩高80センチメートルほど。全身灰褐色で,冬は淡色となる。原野・森林にすみ,性質は荒く,鳥獣を捕食し,時には人や家畜を襲う。北アメリカとユーラシア北部に分布。日本には亜種のエゾオオカミと近縁種のニホンオオカミがいたが,いずれも絶滅した。また,古来超自然の能力をもつ獣と考えられ,山の神の化身・使者として「お犬様」と呼ばれ信仰の対象にもなっている。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)