人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

食欲旺盛なラクダ!とげをも気にせずサボテンをぺろり?

とげだらけのサボテンをむさぼり食うラクダ

ラクダで思い出すのが「砂漠のラクダ乗り」ではないだろうか。中近東では観光客に人気の乗り物でもある。ところで、不毛の地に生息するラクダは何を食べているのだろうか。のんびり屋さんの見た目からは想像し難い、荒々しい食事風景に驚かされるはずだ。

とげだらけのサボテンを豪快に平らげる

ラクダ*1の眼前に餌であるサボテン*2が山積みで差し出される。サボテンといえば表皮から無数のとげが出ているが、果たしてラクダは食わず嫌いをすることなく、口にするのだろうか。

ラクダはよほど空腹だったのか、バケツ*3の中にある幾つかのサボテンを物色し、がぶりと食らい付く。ところが、とげが口内に刺さって痛みに耐えきれず、ぽいと吐き出してしまったのだろうか。

その予想は見事に外れていた。サボテンの入ったバケツを手前に引き寄せたかと思えば、ラクダが脅威の食欲を発揮する。長い口先を使ってサボテンにかぶり付き、とげとげなどお構いなしに力強くかみこなす。

その後もサボテンを口にしては大きな歯で黙々とむしゃむしゃと食っている。決してサボテンを歯間ブラシ*4代わりにし、歯の汚れを取っているのではない。取りもあえず本動画から分かったのは「ラクダはサボテンを食べる」という事実である。

ラクダの主食

広大な砂漠を荷物を背負って歩くラクダ

ところで、ラクダは日頃何を食べているかだろうか。ラクダは草食動物で木の葉や草、豆などをえり好みせずに食べられる。日本の動物園では干し草などを餌として与えることが多いそうだ。

また、ニンジン*5やイモ*6類、サボテンも食すことができる。ラクダの口内はゴム状になっており、サボテンやアカシア*7などに付いているとげを食べても、けがをしない構造になっている。これは意外と知られていない豆知識だろう。

ちなみに、残念ながらラクダはとげのある言葉を浴びせまくる上司を食べてくれないようだ。

(出典:YouTube

*1:【駱駝】ウシ目ラクダ科ラクダ属の哺乳類の総称。北アフリカからアラビアにいるヒトコブラクダと中央アジアからモンゴルにいるフタコブラクダの2種。前者は体長2.5メートルほど、後者はやや大きい。毛色はふつう黄褐色。砂漠での生活に適し、足の裏は厚く柔らかく砂にめり込むのを防ぎ、鼻孔は開閉できて砂が入り込まない。背に脂肪質のこぶがあり、養分を貯えるほか、代謝水ともなる。運搬用・乗用として飼養され、砂漠の旅行に重要な家畜。毛は織物の材料。なお、ラクダ科にはラマ・アルパカも含まれる。たくだ。駝馬。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【仙人掌】(石鹼(せっけん)の意のポルトガル語 sabão と「手」との合成語の転)サボテン科の多肉植物。南北アメリカ大陸の主に乾燥地帯の特産で、海岸から高山にまで分布し、種類が多い。観賞用に栽培もされる。普通の樹木に似たコノハサボテン、柱状のハシラサボテン、扁円板状のウチワサボテンに分ける。表面に葉の変形したとげや毛がある。花は黄色・赤色または白色。シャボテン。覇王樹(はおうじゅ)。いろへろ。さんほてい。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:(bucket の転訛)金属やプラスチックなどで作った、水などを入れる把手付きの桶状の器。夏目漱石、門「馬尻(バケツ)の中で雑巾を絞つて」/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:歯と歯の間の汚れを取り除くためのブラシ。細いワイヤにナイロン製の毛がついたものが一般的。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:【人参】セリ科の一年生または二年生根菜。葉は羽状に細裂、初夏、茎頂に大きな白色の散形花序をつける。原産地は西アジア。日本には16世紀頃に中国から渡来。根は長円錐形または紡錘形で赤色だが、白色・黄色・褐色のものもあり、カロテンに富む。栽培品種には東洋系とヨーロッパ系がある。根と若葉は食用。セリニンジン。ハタニンジン。漢名、胡蘿蔔(こらふく)。〈 冬 〉。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:【芋・藷・薯】サトイモ・ヤマノイモ・ジャガイモ・サツマイモなどの総称。俳諧ではサトイモをいう。〈 秋 〉。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*7:【Acacia(ラテン)】マメ科アカシア属の植物(その学名)。常緑木本で、おもにオーストラリア・アフリカなどの乾燥地に約800種分布。ネムノキに似て、枝に針がある。葉は羽状複葉。春から夏、葉腋に無数の黄色または白色の小花を球状または穂状につけ、花後には莢(さや)を生じる。材は建築・船具・枕木などに用いる。ミモザ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)