人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

飼い主の注文に即応!頭脳明晰(めいせき)なわん公

飼い主の依頼を待つラブラドール・レトリバー犬

依頼をすっぽかされたり、意図せぬ方向に進んでいたりすると、思わずいらいらを隠せないこともある。振り返れば、自らに落ち度があったとしてもだ。しかし、この家庭では、そんなかんしゃく玉を破裂させることと無縁に違いない。何せ名犬アビーがいるから。

「ビール持ってきて」に即座に対応する愛犬アビー

「Abby, Go get beer(アビー、ビール*1を持ってきて)」と飼い主が愛犬に注文を出す。飼い主は部屋でスポーツ*2中継を見ながら一杯やりたいようだ。卓越しているのは愛犬アビーのきびきびとした仕事っぷりだ。すぐさま冷蔵庫に突進し、器用に両手を使って扉を開き、冷えた缶ビールを飼い主の手元に。この間わずか10秒もかからない電光石火の早業だった。

その後も飼い主の「Sit(お座り)」や「Close(冷蔵庫を閉めて)」を的確にこなしていく。小首をかしげながら「一言一句も聞き漏らすまい」と集中している様子がなんとも愛らしい。最後は百点満点のアビーをたたえるハイタッチ*3で締めくくられた。

しっかりしつけられていることが分かると同時に、聡明(そうめい)なアビーに驚かされる動画であった。

犬のしつけの時期

物を言いたげなラブラドール・レトリバー犬

一緒に生活する家族である愛犬が人間社会に適応し、暮らしていけるように必須の規則を守らせなければならない。要は「しつける」必要があるのだが、一体いつから始めるべきだろうか。

「早ければ早いほどいい」が最良の答えとなりそうだ。つまり、生後2~3カ月くらいから始めてもいいのだ。まだ生まれたばかりの印象を抱いてしまうかもしれないが、犬の生後2~3カ月は人間の5歳前後に当たる。

人間の臨界期*4と酷似しており、幼少期の方が多くのことを柔軟に習得しやすい状態にあるからだ。ただし、飼い主はしつけ方を一本化しなければならない。気分屋になって命令の内容や文言が、ころころ変わってしまうようではいけない。せっかく従順に尽くそうとしてくれている愛犬を、混乱に陥れる羽目になるからだ。

いずれにせよ、家族の一員なのだから、あふれんばかりの愛情を愛犬にも注いでやりたいものだ。

ただし、愛犬ばかりに負んぶに抱っこでいると、へそを曲げる「猛獣」も家庭内にいるかもしれないから注意勧告を出しておきたい。

(出典:YouTube

*1:【bier(オランダ)・麦酒】醸造酒の一つ。麦芽を粉砕して穀類・水とともに加熱し、糖化した汁にホップを加えて苦味と芳香とをつけ、これに酵母を加え発酵させて造る。発酵過程で生ずる炭酸ガスを含む。ビア。ビヤ。〈 夏 〉。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【sport(s)】陸上競技・野球・テニス・水泳・ボートレースなどから登山・狩猟などにいたるまで、遊戯・競争・肉体的鍛錬の要素を含む身体運動の総称。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:(和製語 high touch)喜びの意を表して、かざした互いの手のひらを打ち合わせる動作。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:発達過程において,その時期を過ぎるとある行動の学習が成立しなくなる限界の時期。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)