人生は旅だ

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下り坂を加速しつつ滑走する女性!待ち構えるゴールとは?

ローラーブレードで坂道を滑る女性たち

珍しく雪が降った日には段ボールを携えて、土手の上から下まで滑り降りるのが楽しかったのを覚えている。勢い余ってお尻を強打することも多々あったが、手軽に遊べて愉快痛快だった。この動画の女性たちも同様の爽快感を求めたのかもしれない。

いざ、ゆらりと行かんや下り坂を

インラインスケート*1を履いて坂の上に立つ2人の女性。おぼつかない様子から慣れていないのが一目瞭然だ。まるで生まれたての子鹿のようだ。

そして、向かうは坂の下にある自動車の車庫だ。シャッター*2の所までは15メートルくらいであろうか。

滑りだすやいなや「ぎゃあ」という黄色い声というより悲鳴を上げている。そして、後へお尻を突き出した腰つきのまま加速度をつけてガレージへ向かう。

ところが、赤っぽいセーターの女性は開始早々に左端の壁に接触して減速。そして、ビリヤード*3の球のごとく跳ね返り、進路を中央に戻そうとするが、釣り合いがとれずに転倒してしまう。

一方、白いセーターの女性はどうにかこうにか転倒することはなかったが、停止したい気持ちとは裏腹にぐんぐんと速度が増していく。そして、ガレージのシャッターに「どかん」と直撃してしまう。堅固そうなシャッターを半開きにしたのだから、相当の衝撃があったに違いない。

正直格好良くはなかったが、挑戦しようとする意気込みにはあっぱれだ。その速さは鈴木一郎氏のレーザービーム*4も顔負けだと称賛の拍手を贈りたい。

インラインスケートをするとスキーが上達?

雪山のファーストライン

スキー*5が達者な友人によれば、インラインスケートはスキー初心者の訓練に有効だそうだ。足元だけが滑っていく非日常の感覚に慣れるのに持って来いらしい。つまり、その説によれば、この女性たちはスキーも不得手なのが裏付けられる。

シャッターまでたどり着けず、あえなく途中でこけてしまった女性も一見すると間抜けなように映る。しかし、事故を回避するための「安全な転び方」も滑走するスポーツでは非常に重要になってくるそうだ。シャッターに激突した女性と比べて、明らかに痛手を負っていないので、上手にこけられて「不幸中の幸い」といったところだろうか。

いずれにせよ、岡田圭右氏のようにしょっちゅう「うまく滑る」のは並大抵ではなさそうだ。

へっぴり腰のせいでボーゲン*6が異常に速く、出血した経験のある私がいうのだから間違いないはずだ。

(出典:YouTube

*1:【in-line skates】靴底中央に車輪が縦一列についているローラー‐スケート。通常、車輪は四つ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【shutter】防寒・防火・防犯・日除けなどのため、窓または入口の戸障子の外側または内側に設ける遮断扉。一般に、簾(すだれ)状で巻込み可能な金属製の鎧戸(よろいど)をいう。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【billiards】室内競技の一つ。ラシャ張りの長方形の台上に数個の玉を置き、棒(キュー)で突いて他の玉にあてて勝敗を争うもの。15世紀頃イギリス・フランス両国に始まり、日本には1850年(嘉永3)頃オランダ人が伝えた。玉突き。撞球(どうきゅう)。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:【laser beam】〔レーザー光のように真っ直ぐであることから〕野球で,外野手からほぼ水平な軌道で投げられる,本塁あるいは各塁への正確で速い返球。特に補殺,または進塁を断念させるものをいう。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:【ski】(もとノルウェー語)(skiing)雪の上を歩き、滑って進むために、両足それぞれにはく細長い板状の具を使用する雪上のスポーツ。〈 冬 〉/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:【Bogen(ドイツ)】(弧形・湾曲・曲線の意)スキーで、板の後端を開いて回転する技術。制動回転。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)