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ドラクエ11を遊んでみた率直な感想!ネタバレ無し

空を見上げるドラゴンクエスト11の仲間たち

ドラクエ11が発売されてから1カ月が過ぎ去った。最新の発表によれば販売総数が300万本を突破したようだ。驚異的な売り上げには、あっぱれである。これから始める方、迷われている方のために、ネタバレしない範囲でプレーした感想を腹蔵無くお伝えしたい。

2017年10月24日:用字用語の整理。

DQ過去作品をプレー済みなら、なおのことお薦め

旧来のドラクエほうふつさせる2Dフィールド

ドラクエ11の3DS版では枝葉の物語として過去のドラクエ世界に移動でき、懐旧の念に浸れる。それ以上に堀井雄二氏が「集大成」として送り出すだけはある。

特にロト三部作との関係を至る所に感じることができ、深い感動を覚えた。その部分では古参のファンに利点があるのは否めない。ただ、ドラクエシリーズの経験が無くても、全く差し支えなく楽しむことができる。

物語の岐路となる選択も有り

人生の岐路

本筋には幾つかの分岐する物語が存在する。例えば「6~幻の大地」のモンストルのアモスや、「5~天空の花嫁」の結婚と類似するだろう。

つまり、物語には支障がない分岐点が出てくるのだ。どれを選ぶかはプレーヤーの気持ち一つである。それぞれの選択によって実際の人生と重ね合わせ、つらつらおもんみるような結末が用意されている。

やり込み要素が満載

雄たけびを上げる黄金の竜

豊富な「やり込み要素」があちこちにちりばめられている。探索、ふしぎな鍛冶、キャラクターの育成、クエストなど数え切れないほどだ。それぞれの優良な点を一つずつご紹介したい。

探索

今作ではフィールド*1上に溶け込む形でアイテム*2が落ちている。遠方にあっても目視できるように輝いているので通称「きらきら」などと呼ばれている。

きらきらから回復アイテムや、多種多様の鍛冶の素材が拾える。非常に珍しいアイテムも落ちているので、きらきらを目当てに東奔西走するのも楽しいかもしれない。ただ、アイテムを収拾すると消えてしまうきらめきも、一定時間が経過すると元に戻るので半永久的に広大なフィールドを駆け巡ることになってしまうだろう。

また、「乗り物モンスター」でしか、たどり着けない場所にきらきらや宝箱が隠されていることがある。乗り物モンスターが持つそれぞれの特性を生かし、どのように使いこなすかはプレーヤーの腕の見せどころだ。複数のアイテムが一度に手に入る特殊な場所もあるのでお見逃しなく。

ふしぎな鍛冶

ふしぎな鍛冶で短剣を打つ主人公

ふしぎな鍛冶は武器・防具やアクセサリー*3などを自分でたたいて作り、より強化した装備を仕上げるシステムである。

店舗では購入できない珍しい装備を、鍛冶で鍛錬できるのが魅力だ。「10~目覚めし五つの種族 オンライン」のプレーヤーなら既になじみのある鍛冶だが、武器か防具の一方しかできなかった。しかし、ドラクエ11では武器・防具に加えて、杖や服やアクセサリーなど広範囲に及んで鍛冶をできるように改良され、楽しみがさらに増えたと言えよう。

ただし、ふしぎな鍛冶を実行するには「レシピ」と「素材」が必須だ。素材については購入するか、前項で述べたきらきらを頼りに収拾することができる。上級の装備になると、簡単には入手できない素材もあるが、やり応えを感じることができるはずだ。

鍛冶については、主人公のレベルアップ*4と連動して「とくぎ」を習得していくため、徐々に楽になっていく。10と比べて随分ととっつきやすくなっている。仮に失敗してしまっても、一部の装備を除いて「打ち直す」ことができるので安心だ。

各キャラクターの育成

ドラクエ11ではキャラ*5の育成は容易になっている印象だ。物語を逸脱することなく、こなしていけば難儀せずにクリアできるはずだ。ここでは仲間の育成における長所と短所を見ていきたい。

レベル上げが容易

今作では中ボスの経験値とゴールドの配分が、多めに設定されている。そのため、雑魚モンスターを相手にせっせと「レベル上げ」に費やす時間も少なくて済むはずだ。だから、物語の本筋に没頭して、さくさくと進行できるため快適だ。レベルが上がるとHPとMPを最大値まで回復してくれるため、極端なMPの節約をせずに大技を繰り出してモンスターをなぎ倒せて気分爽快である。また、戦闘に参加していない残りのメンバーにも経験値が与えられるので、無理な入れ替えを頻発させることなく仲間のレベルを均等に維持できる。ただし、死んでしまえば経験値は入らないので注意しておこう。

あと、前作までは節目の出来事の後に「そして夜が明けた!」と表示され自動で全回復されていた。しかし、ドラクエ11ではほとんどの場面で「寝不足」のままだ。これまでの調子で「満タン」と思って冒険をすれば、返り討ちに遭いかねないので気を付けた方がいい。

スキルパネルが楽しい

主人公のスキルの割り振り

スキルパネルとはキャラそれぞれに割り当てられた技能が隣続きになっている。レベルアップや種の入手によって受け取れるポイントを自分の好みに従い、パネルに割り振っていける。会得する技能や順番はプレーヤー次第なので、個性豊かな育成が可能になる。また、仲間と共同で繰り出す「れんけい」に必須の技能も明示されているので、戦略的にパネルを開いていく面白みもある。

スキルポイントは物語が進捗(しんちょく)すると、振り直しが可能になるので心配無用だ。それにより臨機応変に闘いに挑めるので、キャラの役割を変更したり、敵の弱点を突いたりできる。そして、これまでと異なる特技や能力値の上昇によって実力を遺憾無く発揮すれば、レベルを上げずとも歯が立たなかった強敵を退治することができる。

現状ではレベルが最大限の99に達すると一つか二つのパネルが各キャラに残る仕組みだ。しかし、スキルの種類を倍増させ、最終的にも半分くらいしか埋まらないようにした方がキャラの個性がさらに際立たないだろうか。それと同時に攻略方法も多岐にわたるため、より感情移入がしやすく魅力的になると感じた。

クエスト

クエストは過去にもあったが、ドラクエ11では特殊なアイテムが取得でき、冒険に役立つものも多々あるので無視するべきではない。仮に本編においてレベル不足を実感したら、クエストを積極的に達成しつつ、レベル上げをすることをお薦めしたい。ただ、クエストはあくまで枝道にそれた物語なので、本編をずっとほったらかして躍起になり過ぎるのも考え物だ。

ぱふぱふ

もはやドラクエにおける伝統芸で、「1」から欠かすことなく存在してきた。無論ドラクエ11でも各地にぱふぱふ屋が登場する。PS4版ではぱふぱふを全て体験するとトロフィー*6や称号がもらえるので、ぜひ網羅しておきたい。

まとめ

草っ原を真っ直ぐに横切る一本道

概して「べた褒め」の内容になってしまったが、これが直情径行な意見である。本筋はネタバレになるので触れなかったが、量感にも富んでおり、ちまたで「過去最高の作品」と絶賛を博している。これから購入予定の方は迷うことなく「冒険の書」を開けてほしい。

ただし、現実社会で不名誉なトロフィーや称号を受け取らないように注意してもらいたい。

(出典:株式会社スクウェア・エニックス

*1:【field】野原。野外。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:【item】テレビ-ゲームで,その中に出てくる武器や道具。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:【accessory】身につける装飾品。ブローチ・ネックレス・イヤリングなど。装身具。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*4:〔和製語 level+up〕/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:キャラクターの略。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*6:【trophy】入賞や受賞を記念して贈られる杯。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)