人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

芸達者なわん公たちが魅する心憎いクリスマスプレゼント!

3匹で二足歩行をするプードルたち

クリスマスが近づくと、至る所で装飾が施され、街中がクリスマス一色に染まる。サンタクロースが子どもたちへのプレゼントで悩む時期でもある。すてきな思い出は格別で、これに勝る人生の宝物はないのかもしれない。犬たちの懸命の演技がそう伝えくれるのだ。

高い水準の妙技をこなす

動画の舞台は米国のクリスマス番組だ。真っ赤なそりにちょこんと座った一匹のわん公と大きな贈り物を模した箱の中からさっそうと飛び出すわん公たち。白色・赤色・緑色のクリスマス色した犬用の服に身を包んで、おめかししてもらっている。

手始めに人間よりも巨大な旗を足元に振り回されるが、接触を避けてしなやかに飛び跳ねる。続いて、後ろ二足だけで直立して、くるくると回転してからぴょんぴょんと前進する。身の丈の2倍はありそうな障害物を脅威の跳躍力で飛び越える美技には審査員もうなり声を上げるほどだ。三つある障害物も二足で軽快に跳躍して一つずつ越えていく。

逆立ちをするわん公とそれを支えるわん公もよく息が合っている。三位一体の二足歩行も、たどたどしさはあるものの、かわいらしさに口元がついつい緩んでしまう。スティックボード*1や縄跳びだって彼らにかかればお茶の子さいさいだ。最後には5連続の後方宙返りを披露して締めくくった。

会場に詰め掛けた観客たちも大盛り上がりだ。そして、立ち上がってする拍手喝采によって演者たちを最大限に激賞したのだ。人気番組「アメリカン・アイドル」で、辛辣(しんらつ)な批評を繰り返す毒舌審査員のサイモン・コーウェルの柔和な表情が実に印象的だった。

二足で立つ犬の種類と引退後の余生

舌を出して飼い主を見上げる犬

二足で立ったり歩行したりする犬としてはプードル*2が有名だ。サーカスで二足歩行などの芸をするのは大抵がトイプードルだそうだ。それ以外では長い口ひげが特徴的なミニチュア・シュナウザーだ。落ち着いた外見とは異なり、運動能力は高いらしい。

二足歩行する犬で世界的に最も認知されているのは米国の漫画のスヌーピーかもしれない。スヌーピーは犬なのに人間のように二足で立ち、人間のように仰向けに寝て、野球をするときは前足2本でバットを振っていた。ちなみに、スヌーピーの犬種はビーグル*3である。

将来あのわん公たちもスヌーピーに倣って野球を仕込まれるかもしれない。しかし、決して忘れてはいけないことがある。われわれが歓喜しているその裏で、わん公たちには想像を絶する過酷な訓練を課せられているはずだ。

年老いて役目を果たせなくなったわん公はきっと落ち込むに違いない。それは軍用犬や介助犬などの使役犬とて同じである。そのときは人間が彼らを励まし、喜ばしてあげる番なのだ。かけがえのない命として居場所があることをしっかりとした愛情で伝えてあげよう。

そして、その心こそが彼らへの「最高の贈り物」になるはずだ。

(出典:YouTube

*1:【stickboard】スティック状のハンドルが付いた小型のスケート-ボードのような乗り物。片足をボードの上に乗せ,もう一方の足で地面を蹴って進む。小さく折り畳んで携帯できる。キックボードは商標名。キック-スケーター,スケートスクーターなどさまざまな名称でよばれる。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:【poodle】イヌの一品種。ヨーロッパ原産。大きさによって,スタンダード・ミニチュア・トイなどがある。毛が長く,独特な形に刈り込む。毛色は白や黒など。愛玩用。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:【beagle】イヌの一品種。イギリス原産。中形で,体高35センチメートルほど。頭は半球状で大きく,長く垂れた耳をもつ。毛は短くなめらか。ウサギ猟に用いられていた。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)