レモンを口にしたわん公!敵対視する様子が愉快痛快
食べ物が想定外の味だったら、辛くて舌を出したり、酸っぱくて口をすぼめたりしないだろうか。これは脳内で「塩味・酸味・甘味・苦味」に対する準備がないから起こること。では、犬が未知なるレモンを食べたら、どうなるのだろうか。
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酸っぱさの代表格レモンと好奇心旺盛のわん公の対戦
飼い主が持っているレモン*1が気になって仕方ない様子のわん公。「Go get it (取ってこい)」の一言とともに飼い主が放り出したレモンに一瞬かぶり付く。興味と不安が入り混じったかのような反応を見せていたが、勇気を出してがぶりと食い付いたのだ。
しかし、予想だにしない酸っぱさに、舌をぺろぺろして驚きを隠せない様子。その後は末恐ろしい酸味で攻撃してきた「レモンを許さじ」とばかりに、手で触れてみたり、においをかいでみたりして、ぐるぐる動き回っている。
それからも「ビタミンC*2の悪魔」であるレモンを何とか成敗すべく何度か口に運ぼうとするものの、その酸っぱさの前にあえなく撃沈。気にはなっているようだが、最後の最後まで酸っぱさに打ち勝つことはできなかったようだ。
犬だって酸っぱいものは酸っぱいと感じる
人間は食べ物を食べた際、舌にある味らい*3細胞と呼ばれる器官を通じ、食べ物の味を感じ分けることができる。人間が持つ味らい細胞は約1万個あり、それによって「しょっぱさ」「酸っぱさ」「甘さ」「苦さ」「うまさ」の五つの味の違いを認識することができる。
一方、犬の場合は味覚がないと誤解されることがある。しかし、人間ほど発達していないだけで、しっかりと存在している。ただし、犬の味らい細胞は2000個ほどで、「酸っぱさ」、「甘さ」、「苦さ」は認識できるものの、「しょっぱさ」や「うまさ」は難しいらしい。
- 人間の味らい細胞:1万個(塩味・酸味・甘味・苦味・うま味)
- 犬の味らい細胞:2000個(酸味・甘味・苦味)
ところで、レモン一かけらを口にし、その動作によって驚愕(きょうがく)を全身で表したわん公。よほど「酸味」に対して敏感な味らい細胞を持っていたのか、全く体験したことのない味だったのかは不明だ。
いずれにせよ、これを機に「酸いも甘いも知る犬」に変貌を遂げるのは間違いなさそうだ。
(出典:YouTube)
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*1:【lemon・檸檬】ミカン科シトロン類の常緑低木。インド原産。高さ約3メートル。葉は楕円形。ミカンに似た白色五弁花を年中開く。果実は紡錘形、外皮は初めは濃緑、熟すれば美しい黄色、芳香が高い。果汁も香りが高く、クエン酸・ビタミンCを含む。食品に香味を添え、ジュースなどに広く用いる。〈 秋 〉/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*2:新鮮な野菜・果実・緑茶などに多く含まれる水溶性ビタミン。この欠乏で壊血病となる。イヌ・ネズミなどは体内で生合成するので食物としてとる必要がない。アスコルビン酸。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)
*3:【味蕾】舌粘膜の各種の乳頭内にある卵形の小体。感覚細胞から成り、味覚をつかさどる。味覚芽。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)