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鳥の餌を猫ばば?危険を顧みず勇猛果敢に大奮闘!

鳥の餌を奪い取ろうとする猫

唐突だが食べ物を盗むのは「万引」に該当する。日本でも終戦直後は満足に食事に有り付けず、社会問題だったようだ。動物が空腹を満たしたいのは自然の摂理だ。もちろん猫とて例外ではない。果たして喉から手が出るほどほしい食べ物をくすねられたのだろうか。

2017年10月27日:用字用語の整理。

猫にもかかわらず鳥の餌置き場に猪突(ちょとつ)猛進

こずえをおぼつかない様子でよちよち歩いている猫がいる。なぜなら、大型のペットボトル*1でできた鳥の餌置き場に食べ物が残っているのを発見したからだ。「千載一遇の好機」と思ったかどうかは知る由もないが、怪盗猫が鳥の餌を頂戴することを「鳥の居ぬ間に選択」したようだ。

早速餌置き場ががぶら下がっている木ぬれ*2の方に歩を進める。そして、器用に手を使って餌置き場を手繰り寄せる。しなる枝に悪戦苦闘しながらも、どうにかこうにか落下せずに、「お宝」を手に入れた。

その後は口にくわえたまま、すたすたと木から降りて去っていった。苦労しただけに達成感で満ちあふれていたに違いない。鳥の餌を分捕っているので称賛には値しないが、貪欲に生きようとする動物の本能を垣間見た。

猫は1日以上飲まず食わずで過ごすと危ない

顔を片手でこする猫

猫は一体どのくらいの期間を飲まず食わずでしのげるだろうか。一般的には1歳以上の成猫が丸1日以上を経過してしまうと罹患(りかん)*3する可能性が増すらしい。そして、幼い猫ほど絶食状態への耐性が低いとのことだ。

猫が食を絶つと、体内の脂肪が肝臓へと移転し「脂肪肝*4」の原因にもなる成分が体内で生成されるそうだ。やはり動物は飢えが続いたり生命の危機に直面したりすると、生き残るために死に物狂いで血路を開くのだろう。

この動画はまるで「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を具現しているようだ。ただし、「猫ばば」を助長しているのではない。時には危険をいとわず難局に立ち向かう勇気が必要だと思い知らされた次第だ。

「どうすれば鳥だけに餌を与えられるか」と考えるのは滑稽である。しまいには餌だけでなく鳥まで食べられなければいいのだが。「猫を追うより皿を引け*5」とはよく言ったものだ。

(出典:YouTube

*1:【PET bottle】ポリエチレン-テレフタレート樹脂から作られる瓶状の容器。軽くて耐久性に優れることから,飲料用容器として多く用いられる。繊維製品などへのリサイクルも可能。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:〔「木(こ)の末(うれ)」の転〕木の末。こずえ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:病気にかかること。罹病。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*4:肝臓に中性脂肪が異常に蓄積した状態。飲酒過剰・栄養過多・糖尿病などにみられる。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:猫を追い払うにはえさのある皿を取り除くことが先決であることから,物事の根本原因を正さなければ,効果がないことのたとえ。猫を追うより魚をのけよ。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)