人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

自転車泥棒に容赦なく天誅(てんちゅう)が加えられる!

自転車泥棒を追跡する仕掛け人

ものの善悪に区別がついていながらも、悪事を働く愚か者が後を絶たない。この動画に収められている羞恥心のかけらもない自転車泥棒を反面教師とし、われわれも戒めとすべきだ。果たして泥棒猫の思い通りにいくのだろうか。そうは問屋が卸さない。

自転車をすんなり盗み出したと思った瞬間!

公園や路上に止められている自転車には特色がなく、鍵も掛かっていない。そのため、周囲からも注目されておらず、盗むのには絶好機と出来心でも起こしたのだろう。これから自らに降り掛かる「正義の一撃」をつゆ知らず。いずれにせよ、悪の芽を摘み取っておくにこしたことがない。

一様に持ち主がいないか周辺を確認してからサドル*1に股がり、ペダル*2をこぎ始める。ところが、自転車が電信柱などに目立たないように綱でくくりつけられているため、伸びきったところで急停車する仕掛けだ。泥棒は予想だにしない動きに受け身を取れるはずもなく、前のめりにぶっ倒れる。

突然下った天罰に現状を把握できない泥棒もいたようだ。ただし、泥棒たちの困惑の表情や逃走を図る様子から、盗みに対する罪の意識は持っているようだ。少々手荒だったかもしれないが、あしきをくじく見事なお仕置きであった。

自転車の盗難は最も多い犯罪

駐輪場に並べられた多数の自転車

自転車の盗難は代表的な軽犯罪である。警視庁が公開しているデータ*3によると、2016年度の東京*423区における犯罪件数は約10万件、そのうち犯罪別で最も多いのが自転車の盗難で約3万件にも達している。特に江東*5区では1677件もの自転車の盗難があり、1日約5人が盗難の被害に遭っている計算だ。

人目を盗んで容易にできてしまうことやバイク*6などと異なり、鍵の構造が単純なことが自転車の盗難が増加する大きな要因と考えられる。

故尾崎豊氏の「15の夜」の歌詞が出てきそうだが、この動画では行き先を考える間もなく、転倒してしまったといったところだ。歌の中では少年の心の叫びを投影する名曲だが、現実社会では手癖の悪いどじと言わざるを得ない。このどっきりに引っかかった泥棒たちが、性懲りて再犯者にならないことを祈りたい。

それと同時に昨今先進国の主流である「加害者の過保護」がどうも気に掛かる。被害者心情を第一とした適正な法整備を期待したいものである。

(出典:YouTube

*1:【saddle】自転車などの腰掛台。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【pedal】自転車・ピアノ・オルガン・ミシンなどで、操作のために足で踏む部分。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【data】立論・計算の基礎となる、既知のあるいは認容された事実・数値。資料。与件。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:(東方にある都の意)(明治前期にはトウケイとも)日本国の首都。1868年9月(慶応4年7月)、江戸幕府の所在地であった江戸を東京と改称、京都から遷都。78年(明治11)府制を施行、89年これを15区に分けて東京市とした。1932年隣接町村を併合して35区と改め、43年府・市を廃して都制を布(し)き、47年23特別区および市・郡・支庁の区画を定めた。特に、23区の地域を東京と呼ぶ場合もある。日本の政治・経済・文化の中枢。面積2190平方キロメートル。人口1351万5千(うち、23区は927万3千)。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:東京都隅田川の東岸に沿う地域一帯の名称。23区の一つ。旧深川区と城東区が合併。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:【motorbike(アメリカ)】オートバイ。原動機付き自転車。バイク。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)