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誰でもできる!青竹を用いた環境にも優しい魚取りの仕掛け

魚やカニを捕まえる仕掛けをこしらえる男性

幼いころは近所の田んぼで殿様ガエルやオニヤンマを探したものだ。その場でひらめいたやり方でいろいろ試してみたものの、思い通りに捕まえられたためしはなかった。この動画の簡単な仕掛けを使って、当時の失敗を挽回してみるのも悪くなさそうだ。

単純明快な仕掛け

ここは見渡す限り建物すらないのどかな湿地帯だ。川べりに膝丈くらいの深さの穴を掘って、川と穴の間に中が空洞になっている青竹を5本設置して、周りを土で固定する。

青竹の長さはおよそ80センチくらいだろうか。穴の中と青竹の中に餌をまき、最後に掘った穴の上を枝葉で覆って目くらましをする。たったこれだけの仕掛けをこしらえて、その場から去っていってしまった。

一夜置いてかぶせていた枝葉をどかせ、穴をのぞいてみると、まか不思議。穴の中には獲物がわんさか。魚だけでなく、ウナギ*1やカニ*2もどっさりと入っている。数匹ではなく、数十匹はいるので、家族だけでなく隣近所にお裾分けしてもお釣りが来るはずだ。

短時間で完成した仕掛けなので非常に効率的だ。まさに生活に根差した知恵といえるだろう。

自然を傷つけない

稲を担いであぜ道を歩く男性

種々さまざまな魚の仕掛けが存在するが、最も有名かつ単純なのは奥の方に餌を置き、狭い入り口から一度中に入り込んだら戻れないようにするものだろう。ペットボトル*3や空き缶が用いられることが多い。

この青竹の仕掛けも魚を呼び寄せる点では類似している。ペットボトルや空き缶でなく青竹を利用することで、ごみも出さずにすむ点がとても優れている。なぜなら、自然から手に入れ、自然に戻すことができるからだ。

仮想で入手し、現実を振り回される。そんなくだらないできレースは「つうか」して、筋書きのない自然を相手に一喜一憂するのはいいもんだ。

(出典:YouTube

*1:〔「むなぎ」の転〕ウナギ目の魚。全長40~50センチメートルが普通だが,1メートルに達するものがある。体は細長い円筒形で,尾部は側扁し,背びれ・尾びれ・尻びれは連なる。体色は背面が暗い青褐色,腹面は白色。鱗(うろこ)は皮下にうまり,皮膚は粘液が多い。成魚は川や湖沼にすむが,産卵・孵化(ふか)は海で行われる。孵化した仔魚(しぎよ)は透明で細長く,柳葉状のレプトセファルスに成長し,変態してシラスウナギと呼ばれる稚魚となり,河川に上って成魚となる。養殖も盛ん。かば焼きとして美味。日本・台湾・中国からベトナム・フィリピンの北部にかけて分布。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:甲殻綱十脚目のうち尾の短い一群の節足動物の総称。一対のはさみと四対の歩脚,堅い甲を持ち,大部分は横にはう。海産・淡水産とも種類が多く,大きさもさまざま。食用になるものも多い。タラバガニやヤシガニは分類上カニ類ではないが,一般にはカニと呼ばれる。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:【PET bottle】ポリエチレン-テレフタレート樹脂から作られる瓶状の容器。軽くて耐久性に優れることから,飲料用容器として多く用いられる。繊維製品などへのリサイクルも可能。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)